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JCウイルスによる小脳髄芽腫の誘発と小脳分化の相関

研究課題

研究課題/領域番号 62015096
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都神経科学総合研究所

研究代表者

保井 孝太郎  東京都神経科学総合研究所, 微生物, 副参事 (90073080)

研究分担者 木村 純子  東京都神経科学総合研究所, 微生物, 主事 (20142151)
松田 道行  国立予防衛生研究所, 病理, 厚生技官 (10199812)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードJCウイルス / 小脳髄芽腫 / 神経細胞分化 / promotorーenhancer / T抗原
研究概要

JCウイルスを神経芽細胞腫由来細胞,グリア系細胞, 上皮系細胞に感染させて, T抗原V抗原の発現を調べたところ, 神経芽細胞腫由来細胞においては, T抗原V抗原共発現していたが, グリア系細胞においてはT抗原の発現しか認められず, 上皮系の細胞ではT抗原V抗原共に発現していなかった. このことは, JCウイルスの遺伝子発現には, 神経細胞特異性があることを示すものである. 次いでこの遺伝子発現を, promotorーenhancer活性について調べた. JCウイルスのpromotorーenhancer活性は, 神経芽細胞腫由来細胞株においてのみ, 強い活性を有し, グリア系, 上皮系の細胞においては, 活性は弱かった. SV40においては, これとまったく逆の結果が得られた. したがって, 昨年度に得られたin vivoにおいて, JCウイルスの遺伝子発現には, 宿主細胞の神経への分化が必要であるという事実を考慮に入れると, 初期遺伝子の神経細胞特異的活性が, JCウイルスの神経特異性を決定するうえで, 大きな役割をはたしていると考えられる. この初期遺伝子領域の, 神経特異的発現を規定していると孝えられる, promotorーenhancer領域の構造を明らかにするために, deletion mutant を作成してその活性を調べた. その結果, TATA boxより上流30bp削ったところまで, 活性が認められ, それ以上の欠失は活性をなくしてしまうことが明らかとなった. またこの活性を有する70bpのpromotorーenhancer領域DNAに, 特異的に結合する因子が, 神経芽細胞腫由来細胞株内に存在することがわかった. このような結果をもとに, JCウイルスのT抗原に相当するヒト小脳髄芽腫の遺伝子は何かという問題を研究する予定である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Matsuda,M.Jona,M.Yasui,K.Nagashima,K.: Virus research. 7. 159-168 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda,M.Yasui,K.Nagashima,K.Mori,W.: J.Natl.Cancer Inst.79. 585-591 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda,M.Shinohara,T.Yasui,K.Kurata,K.: Submitted.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 松田道行,保井孝太郎: 医学のあゆみ. 142. 550-552 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2017-10-19  

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