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パルスフィードゲル電気泳動法等で人癌組織DNA中の各種発癌遺伝子の構造異常解析

研究課題

研究課題/領域番号 62015100
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

河嶋 和子  国立がんセンター研究所, 生物学部, 主任研究官 (60177673)

研究分担者 岡林 謙藏  国立がんセンター病院, 外科, 病棟医長 (70109982)
成毛 韶夫  国立がんセンター病院, 外科, 外科医長 (90109992)
大木 操  国立がんセンター研究所, 生物学部, 主任研究官 (00158792)
井沢 三生  国立がんセンター研究所, 生物学部, 室長 (50076981)
西村 暹  国立がんセンター研究所, 生物学部, 部長 (20076970)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードLーmyc / EGFレセプター遺伝子 / RFLP / 肺がん / 肺がんの転移性 / 発がん遺伝子
研究概要

遺伝子の転座によるがん遺伝子の活性化や劣性がん遺伝子の欠損による細胞のがん化は, 既に慢性白血病, バーキットリンパ腫や網膜胚細胞腫の例で良く知られている. 然し固形がんではその様な強い相関性のあるがん遺伝子の変化に関する報告はない. 従って我々はがん化に伴うがん遺伝子の変化を追うのでなく, 手段として, LーmycやEGF受容体遺伝子等のRFLPを解析することに依って, がん化や, がんの転移の度合を支配する遺伝的背景が存在するかどうかを検討し, その診断への応用の可能性を検討した. Lーmycをプローブとして用いた場合, EcoRIで切断したときに検出されるバンドは10kb(Lーバンド)と6kb(Sーバンド)である. 51症例の肺がん手術検体について検討したところ, LーLタイプを持つ肺がん患者はリンパ節及び他の臓器への転移が極めて少なかった. 一方LーS, SーSタイプを持つ患者はリンパ節転移が約90%と高頻度に見られた. これらの結果はLーmycを用いたRFLP解析に依って肺がんの予後予測の可能性を示唆し治療にも有益だと考える. なお他の臓器がんでも検討したが, 未だ症例が少なくはっきりした結論は得られるに至っていない. 一方, erbBと相同領域のEGF受容体遺伝子をプローブとして用いた時, 正常人の白血球DNAは主に3ツのバンド(6,7kb, 5kb, 3,5kb)から成り, その他に約12%頻度に4kbバンドが存在した. 一方胃がん, 肺がん, 腸がん患者の非がん組織DNA, 白血球DNAでは80%以上の高頻度に4kbのバンドが見られた. 但し肝がんの場合には, 高頻度で4kbのバンドは見られなかった. これらの結果は特定のがん早期診断マーカーへの応用の可能性を示唆するものである. 更に新しく開発されたパルスフィードゲル電気泳動法を用いて, 白血球DNAのより巨大なDNA断片でのLーmycやEGFレセプター遺伝子の異常有無を検討しはじめた.

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazuko,Kawashima: Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.(1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuko,Kawashima: Proceedings of the Japan Academy. 63. 300-303 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuko,Kawashima: Jpn.J.Cancer Res.(Gann). (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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