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胆汁酸による発がん促進過程でのDNAトポイソメラーゼの役割

研究課題

研究課題/領域番号 62015101
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

金子 元久  国立がんセンター研究所, 生物物理部, 主任研究官 (30150882)

研究分担者 越智 崇文  帝京大学, 薬学部, 講師 (40129987)
児玉 昌彦  国立がんセンター研究所, 生物物理部, 室長 (00100149)
木村 晃之  国立がんセンター研究所, 生物物理部, 研究員 (90153197)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード細胞トランスフォーメーションの抑制 / トポイソメラーゼ阻害剤 / トポイソメラーゼI活性 / 胆汁酸
研究概要

下記の研究計画を本年度の主要目的とした.
(1)Balb/3T3細胞において, メチルコラントレン処理後胆汁酸処理によるトランスフォーメーションの促進が トポイソメラーゼ阻害剤で抑制されるか調べること.
(2)仔牛胸腺よりトポイソメラーゼIを精製し 胆汁酸存在下での活性変化を調べること.
得られた研究実績は下記の通りである.
(1)マウスBalb/3T3細胞は3ーメチルコラントレン処理后胆汁酸(リトコール酸)を継続処理することでトランスフォーメーションが促進された. 胆汁酸処理の際トポイソメラーゼ阻害剤であるナリジル酸,オキゾル酸処理を行うことでトランスフォーメーションは抑制された この結果は胆汁酸処理により生成するDNA損傷(DNAー蛋白貭クロスリンク)がトポイソメラーゼ阻害剤により抑制されたと云う結果に対応する. トランスフォーメーションの抑制はメチルコラントレン単独処理の場合にもみられた. 同じ阻害剤であるノボビオシンの場合 毒性効果が見られない条件では 抑制効果はなかった.
(2)仔牛胸腺より, 細胞核抽出后, 0.35Nnaclを含む緩衝液で抽出し, ヒドロキシアパタイト, ホスホセルロースカラムによりトポイソメラーゼIを精製した. スーパーコイル状の閉環二重鎖DNAを基貭として, リラクゼーション活性を検定した. 腫瘍生成促進効果を有する胆汁酸はトポイソメラーゼIのリラクゼーション活性を阻害し, 促進効果を持たない胆汁酸は阻害効果を示さなかった. トポイソメラーゼIの阻害効果が細胞トランスフォーメーション促進とどの様な因果関係を持つか, またトポイソメラーゼ阻害剤のトランスフォーメーション抑制がどの程度一般化出来るか重要な今後の課題である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Motohisa KANEKO,Junko HORIKOSHI: Brit,J.Cancer. 56. 614-616 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 金子元久: 治療学. 19. 696-701 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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