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インターロイキン2とインターフェロンの併用による抗腫瘍効果増強とその作用機序

研究課題

研究課題/領域番号 62015102
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関国立がんセンター

研究代表者

飯郷 正明  国立がんセンター研究所, 化学療法部, 主任研究官 (80151215)

研究分担者 西絛 長宏  国立がんセンター病院, 医長
星 昭夫  国立がんセンター研究所, 化学療法部, 部長 (80076992)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードインターフェロン / インターロイキン2 / 免疫療法 / 併用療法 / アデノカルチノーマ755
研究概要

インターフェロンやインターロイキン2の単独投与では効果のない腫瘍アデノカルチノーマ755に対して, インターフェロンαA/D又はβとインターロイキン2の併用投与は, 著しい腫瘍の退縮を示し, 8回以上の投与により担がんマウスはすべて治癒した. しかし, インターフェロンγとインターロイキン2の併用では治癒するマウスはみられなかった. インターフェロンαA/D又はβとインターロイキン2の併用は, コロン38に対しても単独と比べ著しい抗腫瘍効果増強を示し, 治癒するマウスもみられた. B16ーF10メラノーマに対しては, 単独では腫瘍成長に全く影響を与えなかったが, インターフェロンαA/Dとインターロイキン2の併用では腫瘍の退縮がみられた. コロン26やC3H自然発生乳癌に対しても併用により腫瘍成長を著しく抑制した. しかし, ルイス肺がんのように全く無効な腫瘍もあった. このインターフェロンとインターロイキン2の併用による抗腫瘍効果増強は, カラゲナンや抗アシアロGM, 抗体投与によっては抑制されなかった. アデノカルチノーマ755担がんヌードマウス(T細胞欠損)に於ては, 併用により腫瘍の退縮はみられず, 担がんベージュマウス(NK細胞欠損)に於ては, 併用により著しい腫瘍の退縮を示し治癒するマウスもみられた. さらに担がんC57BL/6マウスに併用投与した脾細胞を用いて, YACー1やB16ーF10細胞に対するin vitroでの殺細胞効果を検討したところ, 単独投与後の殺細胞能と同じであった. 脾細胞中リンパ球サブセットについても, 単独と併用で大きな差はみられなかった. 以上のことから併用による抗腫瘍効果増強の作用機序として, T細胞が関与していると思われるが, サブセット等からは立証できなかった. 今後は投与部位や腫瘍中のエフェクター細胞を検索すると共に他の因子の存在についても考慮した研究を進めていきたい.

報告書

(1件)
  • 1988 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Iigo,M.;Sakurai,M.;Tamura,T.;Saijo,N.;Hoshi,A.: Cancer Research. 48. 260-264 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 飯郷正明, 中島葉子, 西方憲一, 星昭夫: Biotherapy. 2. 118-121 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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