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生元素循環の相互作用と環境変動

研究課題

研究課題/領域番号 62030002
研究種目

環境科学特別研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

丸山 芳治  東京大学, 農学部, 教授 (60011863)

研究分担者 藤原 祺多夫  広島大学, 総合科学部, 助教授 (90090521)
大森 正之  東京大学, 海洋研究所, 助手 (80013580)
小野寺 一清  東京大学, 農学部, 助教授 (90012773)
岩坪 五郎  京都大学, 農学部, 助教授 (00026395)
和田 秀徳  東京大学, 農学部, 教授 (50011870)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1987年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
キーワード生元素循環 / 窒素代謝 / 炭素代謝 / 脱窒 / 窒素固定 / 植物プランクトン / 代謝制御 / δ^<13>C-δ^<15>N
研究概要

湖生産層における植物プランクトンによるCとNの取り込み速度と照度との関係を調べたが, 全窒素の取り込みの中では硝酸態窒素が炭素と共に照度と最も高い相関が認められた. 各地の湖沼における窒素固定活性を測定したが, 富栄養化した湖沼の試水, 低泥土に活性が認められた. 諏訪湖ではMicrocystisにN固定ラン藻Arabaenaが混在しており, 夏季多い時には全chl.a中の50%をを占めていた. 溶存無機窒素とリン酸は逆の相関を示した.
各種水界生態系のδ^<15>N-δ^<13>Cマップ上の位置づけは分別大で, 中栄養条件下で光律速の場合δ^<15>N-δ^<13>Cは低くなり, 富栄養条件下ではδ^<15>Nは下がりδ^<13>Cは上がる. 分別が小さく貧栄養Tで光飽和の条件では, δ^<15>Nとδ^<13>Cは共に上昇した. N律速状態ではN固定能ラン藻が出現しδ^<15>Nの低下かみられる. Cのリサイクリング系では, 全体のδ^<13>Cは30%以下となる. 以上の結果は, 水界の形態系のδ^<15>N-δ^<13>Cを測定することによりその水界の汚染度等の診断の可能性が示された.
森林土壌に施肥された窒素の動態と植生の影響では, 100kg/haの硫安施肥区では3カ月でおよそ散布前の状態に戻ったが, 裸地区では増加は少なかった. 堪水土壌中にヒドロキノンを加えると微生物活性が著しく低下し土壌中でのN代謝, C代謝を制御できることを明らかにした.
窒素固定ラン藻のAnabena cylindicaの炭素代謝は, 炭素源の供給量, 或いは炭素-窒素の供給のバランスによって的確に制御されていることが明らかになった. 嫌気条件下で芳香族化合物を分解し, 脱窒反応の基質として利用し得る菌を分離し, 菌の脱窒活性の検討と芳香族化合物の嫌気的代謝経路を解明した環境浄化の手段となることを明らかにした.
またMOと窒素固定の関係, 海産幼植物におけるヒ素化合物, 重金属の蓄積と代謝系への影響が調べられた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yoshiharu,MARUYAMA(W.Y.SHIEH,U.SIMIDU): J. Gen. Appl. Microbiol.33(4). 321-330 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] WADA,E., M.TERAZAKI and T.NEMOTO: Deep-sea Reseach. 34. 829-841 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] HASHIMOTO,S., K.FUJIWARA and K.FUWA: Limnol. Oceanogr.32(3). 729-735 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] OHMORI,M., and J.KANDA: J. Gen. Appl. Microbil.33(4). 331-319 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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