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内蒙古草原地域の生物生産と環境保全に関する総合調査

研究課題

研究課題/領域番号 62041011
研究種目

海外学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究機関筑波大学

研究代表者

林 一六  筑波大学, 生物科学系, 助教授 (80015586)

研究分担者 廉 皓  内蒙古自治区建設環境保護庁, 庁長
姜 恕  中国科学院, 植物研究所, 教授
季 博  内蒙古大学, 生物系, 教授
中川 良三  千葉大学, 理学部, 助教授 (40009600)
田中 晋  富山大学, 教育学部, 助教授 (90019050)
加藤 龍夫  横浜国立大学, 環境科学センター, 教授 (10019036)
鈴木 和雄  東京都立大学, 理学部, 助手 (50187712)
寺田 美奈子  神田外語大学, 外語学部, 助教授 (80063733)
高橋 竹彦  神戸大学, 農学部, 助手 (20031221)
中村 徹  筑波大学, 農林学系, 助手 (60015881)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1987年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
研究概要

温帯半乾燥地域の内蒙古草原は, 現在砂漠化が進行しているといわれている. そこで, その地域において, 蒙畜の生産を最大にし, なおかつ, 草地を荒癈させないためにはどうしたらよいかを目的として研究を行なった.
この研究は内蒙古草原地域において次の事項を明らかにしようとした.
1.蒙古草原の植生区分, 2.区分された地域における植物群落の現存量と生産. 3.植物群落の生産を支える土壌特性, 4, 草原生態系の物質循環に係わる土壌動物群集の組成と量.5, 草原構成種の昆虫との関係.
上記の項目についの調査結果は次のようであった.
内蒙古草原の植生は大きく次の四つに区分された. すなわち, 1.Agropyron cristatunーBromus irkutensis群集, 2.Stipa bicalensisーCarex pedikrmis群集, 3.Stipa grandisーArtemisia scoparia群集, 4.Stipa KryloviーFestuca dohurica群集である.
このうち, Stipa grandisーArtemisia scoparia群集の土壌は壌土砂壌土の栗色土で真比重2.64,空気率,水分率, 固相率はそれぞれ47.0%,9.9%,43.1%であった. この群集の優占種はArtcmisia Scopotia,Stipa grandis,Aneurolcpidium chinenreで, 植物体現在量はヘクタール当り3.4トンであった.
土壌動物は大型土壌動物, 線虫, トビムシが多く,いずれも0から5cmの深さの土壌中に多く生息していた. 大型土壌動物の例でみると, 放牧地斜面でm^2当り6.1g,凸地形部で2.8gとなった. 採草地ではその値ガ1.5ー0.5gとなり, 土壌動物は放牧地の方が多いことがわかった.
草原の構成種とその花に訪れる昆虫との関係には密接な構造的な適応性があって,昆虫の口器と植物の花財の形はよく対応したものであった.
今学の研究においては区分された四つの群集の各とについて同様な研究を進める必要がある.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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