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西アジア先史遺跡調査(第一次)

研究課題

研究課題/領域番号 62041017
研究種目

海外学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究機関東京大学

研究代表者

松谷 敏雄  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30012975)

研究分担者 西秋 良宏  東京大学, 東洋文化研究所, 教務補佐員 (70256197)
藤井 純夫  岡山市立オリエント美術館, 学芸員
前田 昭代  古代オリエント博物館, 研究員
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
19,500千円 (直接経費: 19,500千円)
1987年度: 19,500千円 (直接経費: 19,500千円)
研究概要

北メソポタミアにおける初期の農耕村落に形成過程ならびにその発達の様相を明らかにする. そのために, 昭和60年度の予備調査によって選択したシリアの東北部ハッサケ市のテル・カシュカショク遺跡の発堀を行なう.
テル・カシュカショク2号丘は南北140m,東西115m,比高約5mの丘である. 今回はテルの西側から中央部にかけて, 南北36m, 東西56mの範囲に4×4mを1単位とする発堀区を設定し, F7ーF15区およびA12ー012区の発掘区を中心に掘り下げた. 発掘区は333m^2である.
最上層はイスラム時代の層で, 直径約3m, 深さ1ー1.5mの大型ピットが無数に掘られ, 大量の灰が堆積していた.
次の層はウバイド・ウルク期の墓地で, 63基の墓〓が発見された. 墓〓は平面楕円形の竪穴で北側にレンガを積み上げる. 一般に頭位を西に顔を北に向けた横臥屈葬で埋葬され, 両時期を通して規格性のある墓〓と埋葬であった. この時期の墓〓はいくつか発見されているが, これほど大量の墓地を形成している例は希であり, 貴重な資料を提供することになろう.
目的とする新石器ハツスーナ期の遺構は上記の墓地形成の過程で破壊された部分があると思われ, 壁を持つ建物遺構は発見出来なかったが, 最下層で地山に掘られた竪穴住居跡を発見した. これまでこの時期の竪穴の存在は知られていたが, 確実に住居跡であることが明らかになった最初の例である.
第2次調査は上記新石器ハツスーナ期の層を追跡する予定であるが, この地域はダム工事による水沼地のため, 第2次でこの遺跡の調査を終了する. 欧米の研究者はハブール河上流域に新石器ハツスーナ期の遺跡はないと考えていただけに, 今回の発見は注目の的となった. したがって第3次以降はハブール河からバリーフガに至る地域において新石器時代初頭の遺跡を発掘する予定であり, 第2次においてそのための分布調査を行う.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 東洋文化研究所紀要. (1989)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Les Annales Archeologiques Arahes Syriennes. (1989)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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