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ポリネシア人の人類学的研究ー太平洋民族の起源を中心として

研究課題

研究課題/領域番号 62041019
研究種目

海外学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究機関国際日本文化研究センター

研究代表者

埴原 和郎  国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70011707)

研究分担者 小泉 清隆  東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師
石田 肇  札幌医科大学, 医学部, 助手 (70145225)
鈴木 隆雄  札幌医科大学, 医学部, 講師 (30154545)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1987年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
研究概要

1984年, ビショップ博物館(ハワイ・オアフ島)に収蔵されている約400個体のミクロネシア人骨の調査を行ったが, 今回は同博物館においてポリネシア人骨の調査を行う. この一連の調査の目的は, 太平洋民族と東アジア諸民族との類縁性を分析し, 太平洋民族の解明をすることにある.
昭和62年10月から11月にかけて, ホノルル市ビショップ博物館でポリネシア人骨について人類学的調査を行った. 調査の内容は, 「2.研究組織:役割分担」の項に記載したとおりである. 今回は, 昭和59年に同博物館で実施したミクロネシア人の研究結果と比較するため, オアフ島モカプ遺跡で1930年代に発掘されたポリネシア人骨より種々のデータをとった. これらの人骨は考古学的研究により, 白人との接触以前のものであることが分かっているので, 時代はすでに調査したミクロネシア人骨とほぼ同年代であると考えられる.
現在のところ, データをコンピューター・ファイルとして入力し, 写真を整理した段階なので明確なことはいえないが, およそ次の点が明らかになった.
1)頭骨の形態はミクロネシア人と共通する特徴を示すが, ポリネシア人ー少なくともモカプ遺跡人特有の形態がみられ, ミクロネシア人とは明らかに異なる点がある. 一方, ミクロネシア人とともに, 東アジア人と共通する点もあるので, 今後詳細な分析を進めるとともに, 他のポリネシア人と比較する必要もある.
2)歯の形態は, ミクロネシア人よりやや小さく, 多少進歩的な特徴を示す. しかし, 縄文時代以来の日本人と比較すると, かなり多くの古代的特徴を持つ.
3)古病理学的には, 太平洋民族に多くみられるヨウ(一種の細菌感染症)が多数例に認められるが, 骨肉腫も比較的多い. また, 骨折等の外傷もかなり多くの個体に発見される. ハンセン氏病については, 現在分担者・鈴木隆雄が資料を整理中である.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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