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中国大陸中部の地質構造,とくに秦嶺構造帯と揚子卓状地に関する地質学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62041041
研究種目

海外学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究機関名古屋大学

研究代表者

水谷 伸治郎  名古屋大学, 理学部, 教授 (50022538)

研究分担者 張 慶龍  南京大学, 地球科学系, 講師
施 央申  南京大学, 地球科学系, 教授
小嶋 智  名古屋大学, 理学部, 助手 (20170243)
服部 勇  福井大学, 教育学部, 助教授 (60020111)
矢入 憲二  岐阜大学, 教養部, 教授 (20022650)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1987年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
研究概要

西太平洋と中国大陸の関係は,地球のテクトニクスの課題の中で残された最も大きな問題である. 本海外調査の目的は,この興味ある課題に関して重要な鍵となる地域を選び,日本列島との関係を考えながら,予備調査の結果を念頭において,揚子卓状地とその北に沿う秦嶺構造帯の現地調査を行い中国大陸東部の地体解析を試みるものである.
本年度はこの海外学術調査の本調査として揚子卓状地およびその北の秦嶺構造帯の地質調査を行った. 得られた成果の概要は以下の通りである.
(1)揚子卓状地本体には,古くから知られているように先カンブリア代の変成岩を基盤として古生代〜中生代の堆積岩類が整然と堆積しているが,今回の調査で,卓状地北縁部には低角の衝上断層帯が発達しており,その地域が地体構造上は北米大陸のロッキー山脈タイプの地帯であることがわかった.
(2)揚子卓状地北縁部は岩石としては先カンブリア代のものが分布しており,共同研究者である南京大学のグループの最近の研究によれば,先カンブリア代の末期に,次々と揚子卓状地に付加したテレーンであると解釈される. 今回我々はその地域の調査を行い,中生代の付加過程によってできた日本列島と構造を比較し,時代による付加の違いについて検討を加えた.
(3)秦嶺構造帯自体の形成は最近の地球科学界の大きな問題の1つで,多くの学者の注目を集めているが,その形成時期については, 大きくみて, 古生代とするものと, 中生代とするものがある. 我々の今回の調査では, それに対する明確な回答は得られなかったものの,中生代に主要な形成が行われ,その後現在に至るまで活動を続けている,大陸内部にある山脈としてはめずらしい地域であることがわかった. これはインド亜大陸とユーラシア大陸との衝突に関係があるものであろう.
今後の研究の方向としては,(1)正確な化石層序にもとづいた秦嶺構造体の形成年代の確定,(2)南北中国の地塊の古地磁気の測定,(3)中国大陸の地体構造図の作成,(4)およびその生成過程の解明があげられる.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Proceedings of the Japan Academy.Ser.B,v.62,no.9. 337-340 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Proceedings of Symposium on Geology of Continental Margins.7-9 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] International Symposium on PreーJurassic East Asia.130-131 132-133 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Pacific Science Association,16th Congress,Abstracts.273 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 日本地質学会第94年学術大学講演要旨. 267 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Transactions and Proceedings of the Palaeontological Society of Japan,New Series.no.147. (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "Terrane Accretion and Orogenic Belts,American Geophisical Union,Geodynamics Series Volume 19." 263-273 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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