研究分担者 |
松崎 禎市郎 理研, 金属, 研究員 (10134842)
石田 勝彦 理研, 金属, 研究員 (70176189)
橋本 治 東京大学, 理学部, 助教授 (50092292)
西田 信彦 東京大学, 理学部, 助教授 (50126140)
安岡 弘志 東京大学, 理学部, 助手 (50026027)
岩崎 雅彦 東京大学, 理学部, 助手 (60183745)
三宅 康博 東京大学, 理学部, 助手 (80209882)
永江 知文 東京大学, 理学部, 助手 (50198298)
高田 栄一 東京大学, 理学部, 助手 (70197101)
石川 隆 東京大学, 理学部, 助手 (60176162)
門野 良典 東京大学, 理学部, 助手 (10194870)
西山 樟生 東京大学, 理学部, 助手 (50164611)
早野 龍互 東京大学, 理学部, 助教授 (30126148)
永嶺 謙忠 東京大学, 理学部, 助教授 (50010947)
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研究概要 |
特定研究「中間子科学」に連動して, 中間子科学にかかわる海外学術研究を推進することを目的する. 海外のメソン・ファクトリーへ出かけ, そこに研究ファシリティを作るとともに, 中間子ビームを用いた実験研究を実行する. 又, 必要な調査研究・研究連絡を行う. 特定研究「中間子科学」の主要プロジェクトである「低速DC負ミュオンビームの開発とミュオン実験」の活動と歩調を合わせて, 次の研究実積があがっている. (1)低速負ミュオンビームのための超電導ミュオンチャンネルの建設 今年度の主要作業は, カナダトライアムフ研究所にミュオンチャンネル用, 超電導ソレノイドのヘリウム冷却系を設置し, テスト運転を行うことであった. 61年度に設置されていた冷却系コンプレッサーと冷却系本体である. マルザー社TCF100冷却系と合体化させ, トライアムフ側の製作区分と合わせ, 冷却系全システムが62年9月に完成した. その後, 調整・改修等を経て, 規定通りの定格能力での連続運転試験が, 63年1月に完了している. 氷嶺・西山・三宅の主たる出張は, これらの建設作業のために行われた. 現在国内で製作中の超電導ソレノイド及びクライオスタット系の本体が, 2月中旬には完成し, 国内テストの後に, 3月中に, トライアムフ研究所に運ばれる予定である. 永嶺の3月の出張は, 全ソレノイド系の合体建設作業の予定をたてて, 計画の詳細をつめるために行われる. (2)TRIUMFにおける負ミュオン実験の実施 上記の建設作業と合わせて, DC負ミュオンを用いた実験が, トライアムフ研究所において行われた. 次の成果があがっている. 西田・松崎・石田らの出張は主としてこれらの実験研究のために行われた. a)高温超電導体の研究 負ミニオンを用いて, 酸化物高温超電導体の酸素の位置の電子状態を, 探る実験が行われ, LaSrCuOの酸素につかまった負ミュオンのナイト・シフトが測定された. この実験に先立って行われた正ミュオンを用いる実験で, YBacuOのテトラIIの相が反強磁性であることが伴った. b)新しいミュオン核融合反応の追求 通常の(d tμ)系のミュオン触媒核融合実験に対して(d^3Heμ)系の反応を調べり実験が開始された. (3)中間子科学国際協力の実施 TRIUMF研究所以外での大強度中間子ビームを用いる国際協力が行われた. 特に, ラザフォード研究所ではじめてのパルス状ビームが出たため東大より測定装置類を持参し協力した.
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