研究概要 |
欧州原子核研究機構(CERN)で建設中のe^+e^-相互衝突装置「LEP」の4つの実験装置のひとつとして採択された国際共同実験グループ「OPAL」に参加して測定装置を建設し, 必要なテスト実験を行う. また測定器のオンラインデータ収集システムの開発とデータ解析法の研究を行う. 測定器のうち東京大学が分担する鉛ガラスシャワーカウンターについては, 昭和62年度に組立が完了し, 電子ビームを用いてエネルギー較正を行なっている. エネルギー較正には測定器のオンラインデータ収集システム開発の成果が使用され, その結果, 約1万ヶの鉛ガラスシャワーカウンター個々のエネルギー特性が繰り返し測定され, 磁気テープにデータが収集された. データ解析法については, 現地研究所(CERN)の大型計算機を用いて, 電磁シャワーの再構成プログラム等, 多数のプログラムが開発された. 昭和63年度からはこのソフトウェアー開発にさらに力を注ぎ, 日本より移設する東大グループの大型計算機により, 開発をさらに効果的にする. 測定器は昭和63年度に地下実験室に据付・調整される.
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