研究分担者 |
藤田 正春 国立教育研究所, 第4研究部第1研究室, 研究員 (10165392)
二宮 皓 広島大学, 教育学部, 助教授 (70000031)
桑原 敏明 筑波大学, 教育学系, 教授 (00015439)
木村 浩 国立教育研究所, 第5研究部, 第2研究室長 (90124180)
新井 郁男 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (30000061)
天野 正治 筑波大学, 教育学系, 教授 (50000055)
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研究概要 |
この調査研究は, 前年度に行った予備調査を発展させ, 欧米先進諸国における(1)教科書関連諸制度の現状と問題点, (2)教科書の編集・発行・使用の実態と改善への取り組み, (3)研究機関, 学校及び行政機関等における教科書研究の動向とそこから得られた知見等について, わが国との比較研究を行うための分析資料を収集し, あわせて各国の当事者との直接の意見交換を介して, 相互の教科書の質的改善に資することを目指したものである. 前年度に行った予備調査(科研費・海外学術調査)と質問紙調査(A Survey on the Textbook Improvement in Selected Countries)によって得られた知見に基いて訪問調査機関を選び, アメリカ, スウェーデン, 西ドイツ, フランス, イギリスの各国及び教育関連国際機関において資料の収集及び面接調査を行った. 各国における調査では, (1)教科書及び教育課程関連諸制度の現状と改革動向, (2)教科書改善のための研究とその影響, (3)教科書編集・発行の現状と問題点, (4)特色のある諸教科の教科書(総合教科, 情報工学入門, マイノリティ用言語教科書など)等に主眼をおいた. 国際機関においては, 多国間または二国間の協力によって行われる異文化間理解, あるいはより広範な教科書改善のための共同研究事業について調査し, そこでの勧めに応じて, オーストリア及びスイスについての現地調査を加えた. 調査の結果は, 別掲の「教科書の質的向上に関する総合的調査研究ー1987年度海外調査報告書」(1988.3,約110ページ)として刊行した. これには, 面接調査等による事項別報告のほか, 収集した文献資料177点と, 関連機関リストが採録されている. なお, 事前の質問紙調査では, 6か国24の機関から, 自機関のみならず関連諸機関の活動に関する情報が寄せられた. この回答に添付された資料のうち, 整理のすんだ重要なものについては, 上記報告書の資料編に加えた. この調査研究で得た資料の一部はすでに, 別掲のように中間資料として印刷し, 共同研究者等の間に配付した. さらに, 前年度予備調査による入手資料, あるいは研究分担者の在外研究等による別途調査資料等とあわせて, 科研費による「教科書の質的向上に関する総合的調査研究」最終年次に予定された内外の比較研究の分析検討に活用する.
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