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タンガニーカ湖の河口域生物群集の研究(調査研究総括)

研究課題

研究課題/領域番号 62043031
研究種目

海外学術研究

配分区分補助金
応募区分調査総括
研究機関信州大学

研究代表者

河端 政一  信州大学, 理学部, 教授 (00046179)

研究分担者 山本 雅道  信州大学, 教養部, 助手 (40143995)
船越 真樹  信州大学, 理学部, 助手 (10115371)
林 秀剛  信州大学, 理学部, 助教授 (60087129)
田中 晋  富山大学, 教育学部, 教授 (90019050)
沖野 外輝夫  信州大学, 理学部, 助教授 (50020681)
FUNAKOSHI Masaki  Fac. Sic., Shinshu University. Instructor
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードタンガニーカ湖 / 河口域 / 生態系 / 水貭 / アフリカの湖沼
研究概要

タンガニカ湖の集水域24万km^2の60%の流域をもつマラガラ河口域について, その陸水学的特性と生物群集について研究を行った.
1.河口域の水貭は河川内と湖内で大きく異なり, 特にSio.ナ_<2.ニ>は河川水中では13mg/l程度含まけているものが湖に流入すると急激に減少し0.1〜0.4mg/lとなっていた. これらのことから調査時期のタンガニーカ湖においてはSio.ナ_<2.ニ>によって基礎生産力が制限されている可能性が示唆された.
2.河口域の水生植物群落は湾入部に発達しており, 抽水植物5種,浮葉植物5種,淡水植物8種が確認された. 純群落を形成していた5種の水生植物の現存量は生重量で3.2〜5.6Kg/m^2であり, 最大はセキショウモの5.6Kg/m^2であった. このセキショウモ群落には小型の淡水エビ(Limnocaridina tanganyikae)が大量に生息していた.
3.L.tanganyikaeの繁殖形質について検討し, 他の淡水エビ類との比較を行った. その結果卵の大きさと拘卵量との関係において明らかに差のあることがわかった.
4.河口沿岸域の水生植物には前記エビ類の他に大量の付着微生物が生息し, 沖合の生物相とは異なり, ワムシ類の多いことが特徴である. また, 甲殻類としてはDaphnia類は見られずDiaptomus JimplexなどCopepada類が優占していることが再確認された.
5.マラガラシ河口域において採取した魚種は15科56種であり,岩礁域に多く,タンガニーカ特有の魚類群集であるchichlidceはおよそ10種と少なかった. 河川内では10科26種,湖沿岸域では10科27種が得られ,両者に共通する種は10種にすぎない.
以上のことから,沿岸域の生態的,陸水的性格がタンガニーカ湖内といくつかの点で異なることがわかり,今後は沿岸域の生態系,特に河口域のそれがタンガニーカ湖全体の生態系にどのような役割を果しているかを解析したい考えである.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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