研究課題/領域番号 |
62045004
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 秀明 東北大学, 工学部, 教授 (10005267)
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研究分担者 |
林 載奎 全北大学校, 工科大学, 副教授
鄭 世喜 全北大学校, 工科大学, 教授
庄子 哲雄 東北大学, 工学部, 教授 (80091700)
LIM J.K. Chonbuk National University
CHUNG S.H. Chonbuk National University
鄭 煕敦 東北大学, 工学部, 助手
玉川 欣治 東北大学, 工学部, 助手 (30005368)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 溶接構造物 / 環境強度 / 経年劣化 / 腐食疲労 / 割れ感受性 / SSRT / 小型試験片評価 / 非破壊診断技術 / 火力発電高温部材 |
研究概要 |
本共同研究計画は下記の通り2つの研究課題に分かれている。3年間の研究成果を列記する。 1.海洋構造物の環境強度評価法に関する破壊力学的研究 (1)表面き裂材を用いた海洋中腐食疲労き裂伝播に関する研究 表面き裂材のき裂内部の溶液化学的条件の差により特異な伝播伝播挙動を示すことが見いだされており、全北大学校側では博士論文としてまとめられている。一方、東北大学においても微小表面き裂材の腐食疲労試験により、同様な事実を見いだしている。 (2)低ひずみ速度試験(SSRT)による高張力鋼(HT-80)溶接部の割れ感受性評価法の開発 カソード防食下における応力腐食割れ感受性評価試験を実施し、割れ感受性の寸法依存性、電位依存性を明らかにした。特に割れ機構が水素誘起割れであることを明らかにし、溶接部での割れ感受性を評価した。 (3)溶接部の超音波探傷法の開発 高張力鋼の溶接時に発生する欠陥を超音波測定法によって従来より微細な欠陥まで非破壊的に検査することを目的としている。 (4)溶接熱影響部の破壊靱性の小型試験評価法の開発 高張力鋼の溶接部、特に熱影響部に注目して切り出した小型試験片を用いて低温破壊靱性試験を実施した。それらの熱影響部の一部は極端に低い破壊靱性値を示しており、今後究明すべき課題である。 2.火力発電高温部材の経年劣化とその非破壊診断 (1)電気化学的手法による診断技術の開発 経年損傷を受けたボイラー過熱管及び化学プラント配管において化学腐食法及び電気化学分極法を用いて損傷評価をおこなった。特に損傷の種類に応じて最適電解液組成を決定し、材料の経年劣化を評価し、共同研究でまとめた標準的方法を韓国標準研究所へ提示し、今後共同で劣化診断技術の整備を行うこととした。 (2)小型試験片(SP)評価法 タービンロータ及びケーシング実機経年劣化材を入手し、これまでのシャルピー遷移温度とSP遷移温度とのマスター線図の妥当性の確認を行い、今後のデータベース収拾のための基準試料とすることとした。 (3)AE周波数解析評価法 SP試験あるいは破壊靱性試験時にあわせて計測されたAE波形を周波数解析し、き裂成長の微視機構との対応を解析中であり、継続して解析を行う。
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