研究課題/領域番号 |
62045006
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
石川 洋平 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (00113887)
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研究分担者 |
VOLBORTH Ale モンタナ鉱物理工科大学, 教授
BERG Richard モンタナ鉱物理工科大学, 教授
丸山 孝彦 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (60006682)
大口 健志 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (40006664)
本多 朔郎 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (50006631)
JOHN L.Sonde モンタナ鉱物理工科大学, 教授
MARK Sholes モンタナ鉱物理工科大学, 助教授
ROBERT Derke モンタナ鉱物理工科大学, 助教授
ALEXIS Volbo モンタナ鉱物理工科大学, 教授
RICHARD B.Be モンタナ鉱物理工科大学, 教授
松枝 大治 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (20108921)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | グリン・タフ地域(日本) / ボルダ-・バソリス地域(米国) / 中新世海底火山活動 / 鉱化作用 / 黒鉱鉱床 / エメリ-多金属鉱脈鉱床地域 / モンタナトンネルDiatreme型金鉱床 / マンガン鉱化作用 |
研究概要 |
本研究は、わが国の主要な金属鉱床やエネルギー資源等の多くの地下資源の宝庫である「グリン・タフ地域」と米国の重要な地下資源を産するモンタナ州の「ボルダー・バソリス地域」を研究対象として、昭和62年度及び昭和63年度に双方の現地調査を行ない、平成元年度は米国側のメンバーが来日し、研究成果の報告並びに検討を実施した。 本研究の主たる研究成果の概要は次の通りである。 1)広域地質と中新世火成活動 a)秋田県男鹿半島域及び周辺域において、始新世から中新世にいたる火山活動の噴出・定置環境を総括し初期中新世の火山活動は水陸が近接した地域で行なわれたのに対して、その後は次第に拡がり、かっ深化した水域での海底火山活動が行なわれるに至ったことを明らかにした。 b)従来、黒鉱鉱床胚胎層準の上限を占め、層序学的に重要視されていた海緑石の鉱物学的研究を行ない、初生海緑石が続成作用によって理想化学式をもつ海緑石にいたるK、Feの挙動を明らかにした。 c)日本海沿岸、青森・秋田県境の先第三系はんれい岩の全岩化学組成と輝石を主とする鉱物の組成を検討し、マグマの性質と分化過程を明らかにした。 d)日本の代表的な黒鉱鉱床が密集する秋田県北東部の北鹿地域において、黒鉱鉱床の生成に密接に関与する中新世西黒沢期の海底酸性火山活動を明らかにし、黒鉱鉱化作用は一サイクルの火山活動史の中で晩期の溶岩円頂丘の生成に伴うことを指摘した。 2)グリン・タフと鉱化作用 a)十和田湖西部に位置し、高い金含有を特徴とする温川黒鉱鉱床・第5鉱体において、金を伴う鉱化作用が鉛・亜鉛鉱化作用に先行すること、これらの一連の鉱化作用において鉱液の上昇に伴う海水の混入が増大した結果、生成温度及び硫黄フェガシティーが低下したと考察した。 b)秋田県北鹿地域の代表的な黒鉱鉱石の様々な鉱石組織の分類を行ない、主要鉱物の閃亜鉛鉱の組織と組成の間の明瞭な対応関係を認め、黒鉱鉱石の生成過程及び成因に関する有力な情報を得ることができた。 c)日本の黒鉱鉱床に比して、古いジェラ期に生成した米国オレゴン州のSilver Peake黒鉱型鉱床と日本の黒鉱鉱床を比較し、鉱石の累帯配列、鉱化作用に伴う火山活動の類似性を指摘した。 d)本邦特有のマンガン鉱床地域である西南北海道の上国鉱床地域におけるマンガンー鉛ー亜鉛ー銀鉱床の鉱化時期を区分し、各時期における鉱物共生の特徴を捕え、鉱床の生成過程と鉱化流体とマンガンの起源について論じた。 3)ボルダ-・バソリスと鉱化作用 a)モンタナ州エメリー鉱床地域は、ボルダー・バソリス花崗岩体の西部に位置し、多数の各種鉱脈鉱床が発達する。本研究で得られた鉱石試料を基に地域の主要鉱化段階を5期に区分し、各期の鉱物共生関係と生成条件を明らかにし、併せて本地域における多金属型鉱化作用の特性を明らかにした。 b)ボルダー・バソリス花崗岩体の西部に位置し、diatreme型金鉱床のモンタナトンネル鉱床の鉱化段階を2期に区分し、これらの鉱物共生と化学組成から鉱床生成温度と硫黄フェガシティーを求め鉱床の生成条件を明らかにした。 c)モンタナ州南部の高地に広く発達する先カンブリア系の珪長質片麻岩に見られる緑泥石変質作用の研究を行なった。この緑泥石はMg質でセラミックス、クレー剤等の原料として利用されている。これと同種の緑泥石は現在、日本では稼行されていない。
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