研究課題/領域番号 |
62045017
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
眞継 隆 (1989) 名古屋大学, 経済学部, 教授 (60022456)
真継 隆 (1988-1989) 名古屋大, 経済, 教授
水野 正一 (1987) 名古屋大学, 経済学部, 教授
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研究分担者 |
木下 宗七 名古屋大学, 経済学部, 教授 (70022457)
荒山 裕行 名古屋大学, 経済学部, 助教授 (60191863)
飯田 穆 名古屋大学, 経済学部, 教授 (90022459)
小川 英次 名古屋大学, 経済学部, 教授 (00022450)
千田 純一 名古屋大学, 経済学部, 教授 (80022458)
ボードー シュミット フライブルク大学, 経済学部, 教授
ジークフリート ハウザー フライブルク大学, 経済学部, 教授
ゲロルト ブリュームレ フライブルク大学, 経済学部, 教授
アロイス オーバー ハウ フライブルク大学, 経済学部, 教授
テオドール ダムス フライブルク大学, 経済学部, 教授
眞継 隆 名古屋大学, 経済学部, 教授 (60022456)
飯田 経夫 名古屋大学, 経済学部, 教授 (70022449)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 日独経済比較 / 産業政策 / 自由貿易 / EC市場統合 |
研究概要 |
日独両経済は、戦後復興期から高度成長期にかけて類似の発展をとげたが、石油ショック以後の産業調整期以後に差をみせはじめた。本研究は、これらの類似点と相違点を産業政策の観点から比較し、両国の研究者が同一の個別テーマについて自国の政策研究を行うことを試みた。 昭和62年度には名古屋で共同研究会を開催し、フライブルク大学からダムス教授以下6名が参加した。共通テーマは「保護主義か自由貿易か」であり、貿易黒字国である日本と西ドイツの当面している諸問題を経済、経営の両分野にわたって分析した。発表された論文は、西ドイツ側からは、Th.ダムス「保護主義か自由主義か-国際経済協力の新しい課題ー」、O.ラントマン「マクロ経済学の視点からみた保護主義」、A.オーバーハウザー「国際資本移動と所得分配」、B.ローバー「税制における国際的競争ー海外投資決定における法人税の重要性ー」、R-B.シュミット「企業意思決定の基盤としての計画効率性ー多様な経済政策における共通要素ー」、W.ヒルケ「西ドイツの企業融資制度」の6篇、日本側からは、眞継隆「日本の産業政策と輸入促進」、荒山裕行「農業保護と農業労働報酬ー価格支持政策の長期的波及ー」、奥村隆平「対外債務と資本蓄績」、千田純一・鐘ケ江毅「日本における金融自由化の一側面」、伊藤正直「金本位離脱と為替・関税政策ー日本の場合ー」、小川英次「国際化と日本の中小企業に対する政府の施策」、岸田民樹「組織とバラドックスー組織における自由主義と保守主義ー」の7篇であり、これらの研究成果を中心に、眞継隆・Th.ダムス編「保護主義か自由貿易かー日本と西ドイツの比較研究ー」(名古屋大学出版会,1989年3月)として刊行した。 昭和63年度には、西ドイツの金融問題、日本の直接海外投資を中心に調査を行い、フライブルク大学、ブンデス・バンク、ヘッセン州立銀行本店等におけるヒアリングと資料収集の成果を次年度の研究において活用した。 平成元年度には、西ドイツ(フライブルク)において共同研究会を開催し、1992年のEC市場統合が日独経済に与える影響を中心に研究報告と討論を行った。西ドイツ側からは、Th.ダムス「共通農業政策とEC通貨同盟の関係」、H-H.フランケ「欧州中央銀行の創設プロセスと構造上の問題点」、B.キュルプ「共通市場における安定化政策の考察」の3論文、日本側からは眞継隆「ECの市場統合と日本の製造業の対応」、千田純一「ECの市場統合と日本の金融業の対応」、荒山裕行「東南アジア諸国の労働市場の構造」、木下宗七・根本二郎「アジア太平洋、アメリカ及びECにおける貿易パターンの変化」、飯田穆「国際的観点からみた日本の財務会計制度」の5論文が提出された。これらの研究成果は、Contributed Papers to the 12th Joint Seminar Freiburg/Nagoya,1989として刊行を予定している。
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