研究分担者 |
HAROLD Hacke ロックヘイブン大学, 助教授
ROBERT Welle ロックヘイブン大学, 助教授
BRUCE Young ロックヘイブン大学, 教授
M. G. Maetoz ロックヘイブン大学, 教授
木村 真知子 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (60144630)
岡沢 祥訓 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (40110978)
中谷 昭 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (70116284)
岡本 重夫 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (00031568)
竹内 宏一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (90021394)
竹村 昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (80031532)
中牟田 正幸 奈良教育大学, 教育学部, 教授
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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研究概要 |
生涯スポーツの促進に関する諸問題を,特定の地域社会に生きる人びとの生活全体との関わりのなかでとらえなおそうとするものである. とくに,立地条件も都市の規模も奈良と近似しているアメリカの都市ロック・ヘイブン市を調査研究の対象として選び,彼我の異同について,総合的に分析・考察を試みようとするものである. 3年研画のうちの初年度研画に基づき,中谷,竹内,稲垣の3人が現地調査を行ない,全体として下記のような新しい知見ならびに成果を得ることができた. 1.ロック・ヘイブン市は地理的(緯度)には日本の青森市に相当し,冬の寒さは厳しいが,春・夏・秋の気候は快適であること. 2.したがって,冬期の生涯スポーツはスキーを除けばすべて室内スポーツに限定されており,そのための施設が設備されていること. 3.とりわけ,学校の体育館およびその関連施設がよく整えられており,地域社会に全面的に関放されている点は注目に値すること. 4.また,YMCAもコミュニティ・スポーツの中核として重要な役割をはたしており,わが国におけるそれと際立った違いが認められること. 5.地理的,伝統的にハンティングやフィッシングが盛んなところとして全米に知られていること. 6.生涯スポーツ促進のための組織は固定的なものではなく,主として個々人の主体的な活動に委ねられており,いわゆる行政指導型ではないこと. 7.衣・食・住の,いわゆる生活費がきわめて安く,暮らしのなかのゆとりや時間が充分に保証されているので,生涯スポーツへの取り組みは容易であろうと思われること. 8.生活スポーツの重点は春・夏・秋に集中しており,家族全員で楽しむことのできる野外活動が好まれていること. 9.肥満予防に対する関心は高く,冬季でもジョギングやウォーキングが盛んに行なわれていること. 10.そのための医療施設もまた,わが国よりもはるかに進んでいること,などである. 第2年次は当初の計画どおり,生活実態と生涯スポーツの関係について調査研究を行なう予定である.
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