研究分担者 |
西川 正史 九州大学, 工学部, 助教授 (90026229)
岡本 正雄 名古屋大学, プラズマ研究所, 助教授 (70115541)
中嶋 秀紀 九州大学, 総合理工, 助教授 (60112306)
井門 俊治 埼玉大学, 工学部, 助教授 (40135752)
百田 弘 名古屋大学, プラズマ研究所, 教授 (10023714)
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研究概要 |
燃料選択による各種核融合炉の特徴評価を行うに (1) 従来の代替エネルギー源, 特に核分裂炉の評価を行い ・核分裂炉を主要代替エネルギー源とする事は将来共困難なこと ・主要代替エネルギー源は社会的受容性, 特に安全性と立地条件の制約が少い事が必須である事が判った. (2) 従来のDT炉はその様な社会的受容性は満し難い点が幾つかある. 従って ・DT点火D主燃料の慣性核融合炉と ・DT点火D3He燃料の磁場閉じ込め核融炉を検討して見た. (3) 慣性核融合炉では液体壁を鉛で, 構造材をCもしくはSiCを採用すれば誘導放射能及びそれに伴う自動組立解体の技術的困難性が著しく少くなる. また再使用が可能なため, 資源制約は少い. 点火燃料のTは自己生産で購う事が出来, 燃料資源制約もない. また余分なTは直ちに自己消費するため, Tインベントリーは200g程度とDT炉の約50分の1となり安全性が高まる. 問題はドライバーエネルギーがDT炉の約10倍大きくなる事にある. (4) 磁場閉じ込め炉として, 主燃料をDと^3Heを採用した高β配位の逆転磁場閉じ込めを考えた. ^3Heは月表面に多量にある事が最近判り, 一躍現実性が出てきた. 中性子の運ぶエネルギーはDT炉の約50分の1以下であるため, 材料劣化や誘導放射化材の大量廃棄の問題は著しく軽減される. DT点火による加熱法の軽減,燃料注入の工夫,定常化,安定化に関する新しい提案も行った. 問題は高β(70%以上)の高温プラズマの生成と維持の実証がある.
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