研究分担者 |
坂本 雄一 理化学研究所, 主任研究員 (70167427)
中井 貞雄 大阪大学, 工学部, 教授 (10029019)
犬竹 正明 筑波大学, プラズマ研究センター, 助教授 (90023738)
本島 修 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 教授 (60109056)
後藤 誠一 大阪大学, 工学部, 教授 (90029140)
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研究概要 |
本計画研究は, 核融合特別研究の各班の講座研究者により研究開発された成果を, 大型核融合実験装置(ヘリオトロン, ミラー, レーザー)に適用し, 両者の研究を相乗的に進展させることを目的としている. これを具体的に実施するとき, 講座研究者の計画と大型装置独自の計画進行との相互調整が不可欠であり, このため常置委員会を設けている. 本年度の計画遂行においてこの委員会の設割が大であった. すなわち, スケジュール上の無理が共同研究者にしわ寄せされたり, また講座研究者の独自性の確保に問題があったりした. それらをCASE BY CASEの対応により解決し, 以下の成果を得た. ガンマ10においては, 2.45GHz,2KWのECR放電況浄法を適用し, (1)壁面洗浄時間の激減, (2)軽不純物及び水素リサイクリングの減少, (3)洗浄後第1ショットからのプラグ・バリア電位の形成・維持,などこれまでのパルスプラズマ洗浄に比べ顕著な改善がなされた. とくに(2)に関して, 主プラズマショット時の壁からのリフラックスは, パルスプラズマショットの千回分以上に相当する値が洗浄直後から得られ, さらにその後には従来法では達し得なかった低い値まで得ている. ヘリオトロンEでは, IN SITUカーボンコーティングの改良が行われ, 昨年度問題となったH粒子リサイクリングの増大を防ぐことが可能となった. これにより, NBI加熱時にも主プラズマの密度制御が容易となった. また, 新しいイオン温度計測としての遠赤外レーザー散乱計測の実現性の調査研究を行い, その見通しや課題を明らかにした. 激光XII号研究では, 放射化法による中性子スペクトル計測法の開発と新しい燃料ρR推定法の提案,中性子TOF法計測の高 度化の準備研究, X線リソグラフィーによる立体パターニングの実現,中性子輸送をとり入れた爆縮流体コードの改良, などの成果があった.
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