研究分担者 |
山下 広順 大阪大学, 理学部, 助教授 (80022622)
榎戸 武揚 北海道大学, 工学部, 助教授 (10001992)
山中 正宣 大阪大学, 工学部, 助教授 (10029118)
道嶋 正美 神戸商船大学, 原子動力学科, 教授 (80031417)
木村 逸郎 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (40027404)
|
研究概要 |
爆縮核器合プラズマの1.ρR診断に用いる中性子放射化法および高エネルギー核融合反応荷電粒子計測用のCRー39飛跡検出器の応答特性と高性能化の研究,2.核融合反応時間計測用の中性子ストリークカメラの開発, 3.爆縮の安定性研究用のX線フレームカメラの開発を昭和61年度に引き続き実施した. 1.ρR診断研究;1)原子炉中性子により放射化したペレットターゲットをレーザー爆縮し, そのデブリスを捕集する方法を新たに導入し, 捕集効率の測定を引き続き実施した. 捕集効率はレーザー爆縮条件にも依存する傾向が見られた. 2)CRー39の2.4〜14MeVプロトン等に対する実効エッチング速の精密測定が行なわれた. ピット成長の時間追跡により核種エネルギーの高精度決定が可能になった. 3)CRー39より高感度の飛跡検出器SRー86が開発された. 2.中性子ストリークカメラ;1)中性子・電子変換UO_2カソードの取換え可能な中性子ストリークカメラが製作され, 2次電子の集束特性, 偏向特性が調べられ, 理論値に近い性能が得られた. 2)UO_2カソードの化学形態,カソードよりの2次電子放出特性の精密計測が行なわれた. 3.X線フレームカメラ;1)外部電極型MCPX線フレームカメラ管の高速シャッタリング特性の詳細解析を行ない100PSでのシャッタリングが可能であることが判明した. これを基に特性試験用フレーム管を試作し, 特性測行を行なった. 2)結像用のウォルターマイクロスコープの試作を行ないX線エネルギーhν=100eV〜5keVで分解能1〜10μmが得られた. 今後hν>keVでの分解能向上が必要である. 3)X線の波長選択,軟X線領域の直入射結像系として使用される多層膜X線反射鏡に関しては, 基板の仕上り, 補助コート層と反射率の関係が調べられた. また球面へのコートが行なわれ, 平面とほぼ同一の性能が得られた.
|