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セラミックスおよび無機絶縁体の照射損傷の評価

研究課題

研究課題/領域番号 62050044
研究種目

核融合特別研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

木下 智見  九州大学, 工学部, 教授 (50037917)

研究分担者 松井 尚之  名古屋大学, 工学部, 助手 (00023185)
岡村 清人  東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (70005974)
井関 孝善  東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (20016843)
伊藤 憲昭  名古屋大学, 理学部, 教授 (90022996)
友清 芳二  九州大学, 工学部, 助教授 (40037891)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1987年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
キーワードセラミックス / 無機絶縁体 / 照射損傷 / 点欠陥 / 転位ループ / 電子励起 / カスケード / 核融合炉
研究概要

セラミックスの照射損傷機構を統一的に解明するために, 種々の試料に, 電子,イオン,および中性子を照射し, 組織観察と諸物性の変化を測定した. 得られた主な結果は次のとうりである.
1.点欠陥の生成閾エネルギー(Ed)を求める従来の方法の問題点を指滴し, 正しいEdを求めるには, 800℃以上での転位ループの成長速度法が有効であることを示した. この方法に必要な超高温ステージを開発した. また, 電子線照射下での微小体積変化を測定する装置を開発し, Edの決定, および点欠陥の挙動を調べる方法として有効であることを示した. さらに, 電子励起による欠陥形成機構について, アモルファス石英について解明した.
2.MgAl_2O_4の照射損傷機構を解明し, この結晶が耐照射損傷性を示する理由を明らかにした. また, 照射誘起非晶質化の機構を調べ, 特に黒鉛の場合には, 空孔と格子間原子が再結合し難いことを示唆した. さらに, Wignerエネルギー放出機構を明らかにし, 照射下での微細組織変化との関係を明らかにした.
3.中性子や重イオン照射によって形成されるカスケードが電顕で観察できる条件を調べた. 14MeV中性照射の場合には, 比較的重い元素からなる結晶で, また, 重イオン照射の場合には, 共有性の強い結晶でカスケードに対応するコントラストが見られた. さらに, Geではサブカスケード形成の閾エネルギーは数10KeVであることがわかった.
4.金属炭化物,蒸着ホウ化チタンの照射機構およびスパッタリング機構が解明された.
5.YBa_2Cu_3O超伝導体に2MeVのプロトンを8×10^<13>_7/cm^2照射するとT_c竜が7℃程度上昇した。
6.種々の製法で準備したSiCの中性子照射後の微細組織と体積変化, 機械的性質が測定され, セラミックスの照射硬化機構に関する情報を得た.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (23件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (23件)

  • [文献書誌] 木下智見: UTNLーR(東京大学工学部附属原子力工学研究施設レポート). 206. 23-24 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] C.Kinoshita: JAERIーM. 115-122 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] C.Kinoshita: Prof.of Q82. 283-297 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Suyama: J.Am.Ceram.Soc.(1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木久男: 日本セラミックスク協会学術論文. 96. 67-74 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 友清芳二: 金属学会セミナー「最近の電顕技術の材料開発」. 75-80 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tanimura: J.Nucl.Mater.150. 182-185 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] N.Itoh: Proc.of Int.Cof.on the Phys.and Tech.of Amorphous SiC_2. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] H.Matsui: Jnorg.Chim.Acta. 140. 173-176 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] H.Matsui: J.Mag.Mag.Mater.70. 400-402 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] H.Matsui: J.Nucl.Mater.152. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Noda: Adavances is Ceramics. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] S.Sasaki: J.Electron Microscopy. 36. 232-236 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] S.Sasaki: 日本金属学会々報. 26. 961-961 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Suzuki: J.Nucl.Mater.149. 334-340 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Matsui: Physica. 148B. 432-435 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Doyama: Physica. 148B. 497-499 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Okada: Phys.Stat.Sol.144. 392-398 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Okamura: Composites. 18. 107-120 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Okamura: J.Nucl.Mater.150. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Shikama: J.Nucl.Mater.150. 302-305 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Shikama: Thin Solid Film. 156. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Moriyoshi: ISPS. 8. 2075-2080 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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