研究課題/領域番号 |
62065003
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 憲昭 名古屋大学, 理学部, 教授 (90022996)
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研究分担者 |
金崎 順一 名古屋大学, 理学部, 助手 (80204535)
谷村 克己 名古屋大学, 理学部, 助教授 (00135328)
中井 靖男 名古屋大学, 理学部, 助教授 (40022719)
中村 新男 名古屋大学, 工学部, 助教授 (50159068)
松波 紀明 名古屋大学, 工学部, 講師 (70109304)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
276,000千円 (直接経費: 276,000千円)
1991年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1990年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1989年度: 55,000千円 (直接経費: 55,000千円)
1988年度: 100,000千円 (直接経費: 100,000千円)
1987年度: 91,000千円 (直接経費: 91,000千円)
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キーワード | 過度的ラマン散乱装置 / 二重励起分光装置 / レ-ザ-誘起原子放出 / 断熱ポテンシャル曲線 / 電子励起誘導起原子過程 / 高密度励起効果 / 欠陥生成 / 表面欠陥 / 電子励起誘起原子過程 / 過渡的ラマン散乱装置 / レーザー誘起原子放出 / 電子励起 / 原子放出 / 励起子 / 自己捕獲励起子 / アルカリハライド / 化合物半導体 / 共鳴ラマン / イオンビーム表面解析 / アルモルフアス / 構造変化 / 石英 |
研究概要 |
本研究では次の新しい装置(1.過渡的ラマン散乱装置、2.サブピコ秒二重励起分光装置、3.レ-ザ-誘起原子放出測定装置、4.イオンビ-ム表面解析装置)を試作し、新しい角度から、種々の系における電子励起誘起原子過程を統一的に明らかにすることを目的とする。本年度得られた成果は次の通りである。 1.サブピコ秒レ-ザ-パルスにより生成した電子正孔対から自己捕獲励起子と欠陥が生成するダイナミックスをKBrとKIについて調べ、さらにNaClについて自己捕獲励起子最低状態から次励起状態へ励起した後の脱励起過程をNaClについて調べた。自己捕獲励起子最低状態の断熱ポテンシャル曲面上での脱励起過程について、詳細な知見を得た。 2.NaCl、RbIの自己捕獲励起子共鳴ラマン散乱の測定に成功し、そのハロゲン分子伸縮振動の周波数がH中心のそれに近いことを示した。これにより自己捕獲励起子の構造を決めることが出来た。 3.レ-ザ-照射による半導体表面からの欠陥を媒介とするGa原子放出を見つけ、さらにその励起スペクトルを求め、表面状態の励起が原子放出に最も有効であることを示した。 4.SiO_2や種々の弗化物に付いて、自己捕獲励起子と欠陥生成の様子をハロゲン化アルカリと比較し、類似性およびその差異を検討した。 5.ハロゲン化アルカリを中心に、電子励起によって生成した励起子の緩和および欠陥生成の機構の詳細について検討し、有用な知見を得た。
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