研究課題/領域番号 |
62065007
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
廣川 信隆 東京大学, 医学部(医), 教授 (20010085)
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研究分担者 |
吉武 玲子 東京大学, 医学部(医), 助手 (40230718)
田中 隆夫 (中田 隆夫) 東京大学, 医学部(医), 助手 (50218004)
金井 克光 東京大学, 医学部(医), 助手 (80214427)
岡部 繁男 東京大学, 医学部(医), 助手 (60204012)
依藤 宏 東京大学, 医学部(医), 講師 (00158544)
久永 真市 東京大学, 医学部, 助手 (20181092)
竹村 玲子 沖中記念成人病研究所, 研究員 (50171674)
塩村 洋子 東京大学, 医学部解剖学教室, 助手 (00136962)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
243,000千円 (直接経費: 243,000千円)
1991年度: 30,000千円 (直接経費: 30,000千円)
1990年度: 30,000千円 (直接経費: 30,000千円)
1989年度: 33,000千円 (直接経費: 33,000千円)
1988年度: 60,000千円 (直接経費: 60,000千円)
1987年度: 90,000千円 (直接経費: 90,000千円)
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キーワード | 神経細胞 / 細胞骨格 / 微小管 / 微小管関連蛋白 / 形態形成 / 軸索輸送 / キネシン / ニュ-ロフィラメント / タウ蛋白 / 微小管関連蛋白MAP1B / 副腎髄質細胞 / 伝達物質放出 / カルパクチン1 / ニューロフィラメントの重合メカニズム / ニューロフィラメントリン酸化 / 蛍光消褪法 / 軸索輸送のメカニズム / 分子構築と動態 / ニューロフィラメントアクチン / シナプス / ニューロフィラメント |
研究概要 |
(1)神経細胞の幼若期に特に多量発現され、主要な微小管関連蛋白(MAP_s)の一つであるMAP_2Cの精製を確立し生化学的性状を解析し、cDNAのクロ-ニングを行った。一次構造を決めcDNAを線維茅細胞に形質導入すると線維芽細胞内に微小管の束が形成され突起の中に伸長した。又この細胞で中間径線維も微小管と平行に配列する事が分かりMAP2cが微小管の重合促進と束化だけでなく、中間径線維を配行させる機能をもつ事が示された。(2)軸索内の順行性及び逆行性の膜小器官輸送の制御機構として順行性膜輸送のモ-タ-であるキネシンがAキナ-ゼでリン酸化を受けると膜小器官からはずれる事を示し、これが終末部でキネシンが順行性膜小器官から解離するため、重要な役割りをはたしている事が示唆された。(3)細胞骨格蛋白の遅い輸送と関連して、神経細胞内のチュブリンの動態を、Caged fluorescein標識チュブリンを初代培養神経細胞への微量注入その後の紫外線照射による蛍光活性化法によって解析し、哺乳類神経細胞ではチュブリン等の細胞骨格蛋白は、重合体の滑し運動でなくフリ-のオリゴマ-の形で輸送される事を示した。しかし両生類神経細胞等のごく一部の非常に突起伸長速度の速い細胞では、重合体が軸索膜と一体として成長端により引っ張られ受動的に動く現象もみられた。(4)哺乳類脳から、ヌクレオチド依存性に、微小管との結合が変化する100KDの蛋白ダイナミンを生化学的に大量精製する方法を確立した。その結果ダイナミンは、微小管により活性化されるGTPaseである事が分かった。さらにダイナミンcDNAのクロ-ニングを行いその一次構造を決定した。その結果ダイナミンは新しいGTP結合蛋白である事が判明しまた神経細胞特に成熟した神経細胞に多く発現される蛋白である事が分かった。
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