研究分担者 |
秋葉 欣哉 広島大学, 理学部, 教授 (20011538)
小林 義郎 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90057282)
三輪 外史郎 大阪市立大学, 理学部, 教授 (30046784)
飯島 俊郎 実践女子大学, 家政学部, 教授 (40016283)
石戸 良治 東京工業大学, 理学部, 教授 (60016037)
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研究概要 |
1.単糖, オリゴ糖類(天然低分子)の化学修飾による生理活性機能の発現 三輪はイリド配糖類の合成的研究, 糖誘導体を利用したケタールの不斉アルキル化反応, 糖誘導体を原料とする不飽和ケタールの合成研究を行い, また小林はジフルオロ酢酸誘導体の炭素鎖伸長反応, ブロモジフルオロメチルアセチレン誘導体のレフォマトスキー反応などの研究を行ない, それぞれ成果をあげた. 石戸は2'-デオキシリボヌクレオシド類の高選択的5'-0-アシル化, オリゴヌクレオチド類の化学合成に関する研究を, さらに高野はキラルC2対称資源を原料とする, また北川は糖類を素材とする生理活性物質の合成について積極的な研究を展開した. 2.セルロース(天然高分子)の高度化学修飾による機能性材料の開発 飯島はセルロースに酸性基を導入して成膜し, イオン透過性に基する理論的展開を行なった. 宮本はセルロース誘導体間で形成されるポリイオン錯体が優れた血液適合性を示すことから, 人工透析膜への固定化の可能性について検討し, またポリアミノ酸との新規なグラフト共重合体を種々合成し, その分子構造と生体適合性および細胞親和性との関係を検討した. 石川はセルロース誘導体をペルフルオロアルキル基の導入により高度に機能化することを目指し, エチルセルロースの残存ヒドロキシル基に種々のペルフルオロアシル化を行い, 熱化学的に安定で, 低エネルギー表面性を持ち, かつ気体透過性のよい分離膜への応用を検討した. 3.ヘテロアロマチックカチオンを基盤とするヘテロ環の化学修飾 秋葉はアザアロマチックスを四級化により活性化し, 求核試剤と反応させて官能基を位置選択的に導入する方法を開発しつつあり, 4-シロキシベンゾピリリウム塩および2-シロキシピリリウム塩の生成とこれらの反応について研究を行った.
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