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カルシウムによる酵素活性の調節

研究課題

研究課題/領域番号 62105009
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

鈴木 紘一  東京都臨床研究所, 遺伝情報研究部, 部長 (80011948)

研究分担者 上林 純一  大阪大学, 医学部, 助手 (40135687)
宇野 功  東京大学, 応用微生物学研究所, 助教授 (60114401)
岩永 貞昭  九州大学, 理学部, 教授 (90029942)
石井 信一  北海道大学, 薬学部, 教授 (90001031)
上代 淑人  東京大学, 医科学研究所・化学研究部, 教授 (90012690)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
1987年度: 15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
キーワード酵素の活性調節 / カルシウム依存性酵素 / プロテアーゼ / 情報伝達
研究概要

カルシウム依存性酵素の構造と活性調節機構の研究を行った.
1.カルシウムプロテアーゼ(CANP)についてはそのインヒビターも含めて構造決定を終了し, 構造の知見にもとづき活性調節と生理機能の研究を行った. 種々の生体膜を使ってCANPがプロ酵素から活性型に変換するときの構造変化, 変換の過程, 変換に伴う酵素活性の変動について解析を行った. 活性化の過程は3段階あり, 基質の存在下ではむしろ活性化は促進されN末端側のプロペプチドメインが切断されることが判明した.
2.GTP結合タンパク質の機能の解析のため, 昨年までに種々のGタンパク質の構造を決定したが, 本年度はヒトのGタンパク質の遺伝子構造を解析した. Gsの遺伝子は13個のエキソンからなるが, スプライシングの異なる部位が2ヶ所あり, 1つの遺伝子から4個のGsタンパク質が生じる. Giタンパク質の遺伝子は3種類あり, それらに対応する3種の分子種がある. GiとGsでは遺伝子構造が酷似していた. 酵母でも2種類のGタンパク質を見出し, 小僧を決定した. これらGタンパク質を密接に関係するリン脂質を解析を進め, 細胞周期との相関を明らかにした.
3.ホヤの受精時のプロテアーゼ, 情報伝達系の挙動を調べ, ホヤでも細胞内カルシウムの上昇, ホルボールエステルによる活性化, カルモデコリンインヒビターの阻害効果などが見られることを明らかにし, 検討している.
4.血液凝固系の解析では, プロトロンビン第IX因子の解析を行い, 血液凝固系に異常を示す患者のアミノ酸配列を決定した. 変異によるアミノ酸置換で第IX因子の限定分解による活性化がおきないことが原因と判明した.
5.ホスホリラーゼキナーゼなどのキナーゼのATP結合部位を親和標識で解析し, キナーゼ類のATP結合部位のアミノ酸配列部位がよく似ていることを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

研究成果

(12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] Y.Emori,: J.Biol.Chem.263. 2364-2370 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] S.Imajoh,: Biochem.Biophys.Res.Commun.146. 630-637 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Suzuki,: FEBS Letters. 220. 271-277 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Maki: FEBS Letters. 223. 174-180 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Maki: Biochem.Biophys.Res.Commun.143. 300-308 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Hayashi: Biochem.Biohypys.Res.Commun.148. 567-574 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nakabayashi: Proc.Natl.Acad.Sci.84. 2140-2144 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] I.Miyajima: Cell. 50. 1011-1019 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Mitata: Biochemistry. 26. 1117-1122 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sueyoshi: J.Biol.Chem.262. 2768-2779 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Noumi: J.Biol.Chem.262. 7686-7692 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Tagaya: J.Biol.Chem.262. 8257-8261 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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