研究分担者 |
藤原 元始 京都大学, 医学部, 教授 (90025536)
高木 博司 京都大学, 薬学部, 名誉教授 (60025674)
栗山 欣弥 京都府立医科大学, 教授 (20079734)
塩谷 弥兵衛 大阪大学, 医学部, 教授 (60028347)
大塚 正徳 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60013801)
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研究概要 |
1.特定研究「内因性神経活性物質の研究」の総括班として, 三年間の最終年度である本年度もこの領域の研究を飛躍的に発展させるため, 総括班々会議を開催して公開シンポジウムを企画, 開催した. ニュースは1〜3号を発行した. 年度末には研究報告集を発行, 配布した. 2.総括班主催の公開シンポジウムは昭和63年1月25日, 大阪において開催した. その内容は下記の通りである. 1)フェニルエチルアミン類の生体内閉環体の発見と神経生理学的意義(東大・薬・広部雅昭)2)シナプス伝達の可塑性と興奮性アミノ酸受容体(阪大・医・津本忠治)3)神経活性物質の共存と相関の形態学(阪大・医・塩谷弥兵衛)4)心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)(京大・医・井村裕夫)5)内因性摂食調節物質と神経機構(九大・医・大村裕)6)神経成長因子の合成, 分泌とその制御機構(岐阜薬大・林恭三)7)GABA受容体のサブタイプとその活性化反応(京府医大・栗山欣弥)8)神経伝達物質による平滑筋細胞のカルシウム動員(東大・医・遠藤實) 3.本年度のニュースには総括班々会議の記録, 班構成, 各班会議の記録, 種々の報告事項の外, ミニレビュー・能研究の夢(順天堂大・医・竹内昭), シンポジウム要旨等を掲載した. 4.本年度も研究報告集にみられるように多くの新知見を得た. そのいくつかを以下にあげる. i)キョウトルフィンの生合成過程およびレセプター機構の解明 ii)新しい大脳神経細胞生存因子の発見 iii)P物質が疼痛伝達の一つであることの確立 iv)protein KinaskCの4種のサブタイプの脳内分布 v)受容体サブクラスの性質と生理的意義の解明(GABAAとGABAB, カテコールアミンβ1とβ2, ムスカリニック M2αとM2βなど), などである.
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