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先天性複合糖質代謝異常症の病因・診断および治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62109004
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関岐阜大学

研究代表者

折居 忠夫  岐阜大学, 医学部, 教授 (20045339)

研究分担者 一色 玄  大阪市立大学, 医学部, 教授 (80046995)
南 良二  国立療養所八雲病院, 院長 (00045428)
鈴木 義之  国立精神, 神経センター(疾病研究第5部), 部長 (90010389)
山科 郁男  京都大学, 薬学部, 教授 (70025675)
木幡 陽  東京大学, 医科学研究所(生物有機化学), 教授 (30030852)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1987年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
キーワード複合糖質代謝異常症 / 病因 / 診断 / 治療
研究概要

複合糖質代謝異常症を中心に病因, 病態, 診断法に関する研究を進め, 以下の結果を得た. 木幡は, 慢性関節リウマチ患者の血清IgGの糖鎮を健常者のものと比較すると2分子のガラクトースを欠く糖鎮が増加していることを見出した. そしてその原因がB細胞に特異的に存在するIgGガラクトース転移酵素の糖供与体に対する親和性の低下と考えられる結果を得た. 山科は, Lowe症候群の皮膚線維芽細胞では硫酸基供与体となる活性硫酸を分解する又クレオチドピロホスファターゼの活性が健常者の数〜数十倍に上昇していることを報告したが, 患者の酵素蛋白が健常者のものと差が無く, 量の増丈が本症の病因であることを明らかにした. 鈴木は, 酸性α-グルコシダーゼ(AG)欠損症である糖原病II型の多様な臨床症状を解明する目的でAGの構造, プロセッシング, 細胞内移行について検討し, AG前駆体は膜結合酵素として合成されること, AGの80K, 71K成分は糖鎮, タンパク両方に差を認めることを明らかにした. 又患者の尿ではAGの分泌量が低下することを見出し, 尿を用いたイムノブロット診断法を開発した. 阿部は, Fabry典型的臨床症状を示さない症例につき免疫組織学的検査にて病態を解析した. 折居は, 非定型的な複合脂質代謝異常症の病態を解析した. 南は, GM1-ガングリオシドーシスの脳中にガングリオシド系, グロボシド系の合成酵素が存在することを明らかにした. これらの酵素は胎児期にのみ検出されるものであるので, 疾患脳が未分化の状態であることを示唆した. 一色は先天性結合組織異常症の培養皮膚線維芽細胞では正常に比べより小さい細胞密度でコラーゲン合成が増加することを明らかにした. 遠藤は, Werner症候群の皮膚および尿中のヒアルロン酸分子を健常者のものと比較し, 構造上に異常が認められなかったことより, ヒアルロン酸の分解機構の障害が本症の原因であることを示唆した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Harada,H: Anal.Bochem. 164. 374-381 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yano,T.: Bochem.Bophys.Res.Commun.147. 1061-1069 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuji,A.: Bochem.Int,. 15. 945-952 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Ogawa,K: J.Chromatogy.Bomed.Appl.IN PRESS. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺睦子: 日本先天代謝異常学会雑誌. 4. (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Matsue,H.: Bochim.Bophys.Acta. 923. 470-477 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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