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大立体角スペクトロメーターによるハイパー核の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62112006
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

早野 龍五  東京大学, 理学部, 助教授 (30126148)

研究分担者 石川 隆  東京大学, 理学部, 助手
永嶺 謙忠  東京大学, 理学部, 助教授 (50010947)
高田 栄一  東京大学, 理学部, 助手 (70197101)
今里 純  高エネルギー物理学研究所, 助教授 (40107686)
山崎 敏光  東京大学, 原子核研究所, 教授 (80011500)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1987年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
キーワード超電導スペクトロメーター / ハイパー核 / ストレンジネス / K中間子 / 中間子科学
研究概要

1)大立体角スペクトロメーターの建設
本年度は超伝導電磁石系の全体設計が完了して鉄芯等の構造体を含む実機制作が開始されたのに対応して, 実機設計図に基づく3次元磁場計算を行い, その結果を用いて光学系・測定器系の詳細な設計を行った. その結果, 当初の設計目標に掲げた立体角(全立体角の約10%)と運動量分解能(200MeV/cでFWHM約2MeV)が実現されることが確認された.
2)大立体角スペクトロメーター用測定器の開発・建設
スペクトロメーター組み込む軌道再構成用の多芯チェンバー類の設計・開発と一部の製作が行われた. 本スペクトロメーターで測定を目指している100-300MeV/c領域のパイ中間子の運動量を正確に決定するためには, 測定器系での粒子の多重散乱を最小限に押さえる必要がある. そこで我々はヘリウムを主成分としたドリフト・チェンバーの開発に着手し, テスト用のチェンバーを用いて各種の基礎データを収集した. その結果, ヘリウムに若干のプロパンを混ぜることによってトリフト・チェンバーを安定に動作させることが出来ること, アルゴンを用いた場合に比べ, 多重散乱の効果が圧倒的に小さくなるため, スペクトロメーター全体としての性能ははるかに向上することが明らかとなった. また, チェンバーの信号処理系の基本的な設計を終え, 必要な回路の一部と回路部品の一部の調達を行った.
3)現有スペクトロメーターを用いたハイパー核の研究
現有スペクトロメーターを用い, Λ・Σハイパー核の研究を行ない, (1)K中間子吸収からのΛハイパー核の生成確率の決定と, 理論との比較, (2)K中間子吸収によって生ずるハイパー破砕片生成の観測と, その生成率に関する理論的研究, (3)Σと原子核の束縛ポテンシャル, 等の成果を得た.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] R.S.Hayano: Nucl.Phys.A.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] H.Tamura: Z.Phys.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] E.Takada: Proceedings of Texas A&M Symposium on Hot Nuclei.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yamazaki: Submitted to Phys.Lett.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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