研究課題/領域番号 |
62112013
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
本河 光博 神戸大学, 理学部, 教授 (30028188)
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研究分担者 |
野尻 浩之 神戸大学, 理学部, 教務職員 (80189399)
西山 樟生 東京大学, 理学部, 助手 (50164611)
永嶺 謙忠 東京大学, 理学部, 助教授 (50010947)
伊達 宗行 大阪大学, 理学部, 教授 (80028076)
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研究期間 (年度) |
1987
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研究課題ステータス |
完了 (1987年度)
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配分額 *注記 |
21,700千円 (直接経費: 21,700千円)
1987年度: 21,700千円 (直接経費: 21,700千円)
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キーワード | 強磁場 / 中間子物理 / μSR |
研究概要 |
本研究内容は3年にわたって行うように計画が分割されており本年度は2年目であり昨年度の研究を活用しながら具体的に装置の開発を行いミュオン実験の可能な態勢にこぎつけた. 本年度は昨年度のコンデンサーバンクの購入にひきつづき電源を購入しくりかしパルス強磁場の発生テストを行った. マグネットは昨年度の設計に基づき厚さ1mmの銅板を内径30mmφ外径150mmφにうちぬきそれをFRPの絶縁板と交互に重ねて製作された. 銅板の枚数は100枚でコイルのインダクタンスは約80μヘンリーになり, 丁度設計時の値である1m秒の磁場発生時間を得ることができた. このコイルにはたてに水を流すための穴が貫通しており水冷によりコイルの発熱がおさえられるようになっている. この電源とコイルにより予定通り20テスラの磁場を1パルス毎に1m秒の間発生しそれを2秒毎にくり返しながら10時間以上2万回のくり返し発生に成功した. ここで使われた銅板の材質は特に強度の高いものではなかったため20テスラ2万回が寿命と考えられる. しかしもっと強度の高い材料を使うことにより30テスラの磁場を得られるようにできると考えられるが次年度にもちこされる. 2万回のくり返し可能により実際にμSRの実験と組み合わせることが可能となりそのための準備が行われた. 実際の実験は次年度にもちこされた. 研究内容としてはまずガラスの中のフォノンの局在モードを探索するためのガラスのミュオニウムの緩和の実験が計画されている.
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