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自然言語の意味表現のための新しい論理体系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62210007
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関山形大学

研究代表者

森田 憲一  山形大学, 工学部, 助教授 (00093469)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード自然言語 / 意味論 / 論理体系 / 知識表現 / 推論法 / 三段論法 / 言語処理
研究概要

本研究は, 述語と引数の区別を持たない論理体系「タプル論理」の枠組みの中で, 自然言語文, 特に日本語の基本的構文である名詞文(述語が名詞+断定辞からなる文)と用言文(述部が動詞, 形容詞などからなる文)を表現し, それら構文中に現れる「すべての」や「ある」などの限量的表現の意味を, Syllogism(いわゆる三段論法)とその拡張公理体系を用いて数学的に厳密に記述することを目指している. 今年度は, なるべく広い範囲の構文を扱えるようにSyllogism体系をいくつかの方向から拡張し, それらの論理的完全性を証明することを中心課題として研究を進めた. またその応用として, 簡単な日本語質問応答システムを試作した. 具体的成果は以下の通りである.
1.古来のSyllogism体系(L)で扱うことのできる命題は, 名詞文に対応する命題だけである. 昨年度の研究では,用言文を扱えるようにするために, 「動詞命題」を導入して体系Lを拡張する方法を示したが, 今年度は, この拡張体系LVの公理系を整備し, 数学的な意味論を与えるとともに, その意味論の下での完全性を証明した.
2.体系Lで用いることのできる名辞(普通名詞に相当する「名前」)は, すべてアトミックなものであり, いくつかの名辞から合成された複合名辞は扱えなかった. 昨年度の研究においては, 連言名辞と呼ぶ合成名辞を扱えるように拡張したSyllogism体系LCを提案したが, 今年度は体系LCをさらに拡張して, 連言, 選言, 補, の3種の名辞演算子を許すような体系LCCを提案し, 公理系と意味論を与えるとともに, 完全性を証明した.
3.昨年度は, 基本的な構造の日本語文をタプル論理の中で, 「文タプル」と呼ぶ形式で表す方法を与えた. 今年度は, この形式で表された日本語文に対する推論機構として上述の体系LVを組み込む方法を与え, これに基づく日本語質問応答システムを試作した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 西原典孝: 電子情報通信学会論文誌D. J70-D. 2640-2646 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 西原典孝: 電子情報通信学会論文誌D. J70-D. 2647-2657 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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