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談話における文の文型と通達上の機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62210009
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関神戸大学

研究代表者

尾上 圭介  神戸大学, 文学部, 助教授 (90092171)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード質問表現 / 命令表現 / 要求表現 / 主語 / 「は」と「が」 / 感嘆表現 / 言語的反応
研究概要

文型と発話状況との関係を網羅的に整理するという究極的目標のために, 命令・要求表現と質問表現の文型の整理を行い, 同様の目的のために, 平叙文以外の文における助詞「は」と「が」の用法について調査して, 以下の知見を得た.
1.命令・要求表現と質問表現に関して.
(1)命令・要求表現は, 「無いものを求める」という広義要求表現の一つの場合として位置づけるのが妥当であり, 文型もその角度から整理し得る.
(2)質問表現は, ある発話が相手に言語的反応を求めること一般の中に解消して, その一つの場合として位置づけるのが妥当である. 一つの発話が相手に言語的反応を要求・期待するあり方としては, 〔1〕「ことばが聞きとれたという相図を求める」から〔8〕「発話内容に関する新たな情報の提供を求める」まで, 8種類を数えることができる.
2.平叙・質問・感嘆表現における「は」と「が」の用法に関して
(1)事実の単なる記述, 報告のような種類の平叙文の場合(省略)
(2)特別なタイプの平叙文では, 特異な面が見られる. cf・(5)
(3)質問文において. 一般の質問文では, 両助詞の使い分けは, (1)の場合と並行するが, あるタイプの質問文では, 特異な面が見られる. cf・(5)
(4)驚き, 感動など心の動きそのものを表す表現(詠嘆表現と区別した狭義の感嘆表現)では, 必ず「が」が用いられる.
(5)主語には「は」も「が」も使えない文(使った場合には特別な意味あいが出てしまって, 発話意図とかけはなれてしまう文)がある. それは, 〔A〕存在に関する質問文, 〔B〕ある特別な種類の教え, 勧め, 同意要求, 質問, 感嘆文, 〔C〕その内容が話し手のこと, または聞き手のことに決まっている文など10タイプに類型化し得る.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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