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自然言語の論理構造--普遍文法の原則とパラメータの理論--

研究課題

研究課題/領域番号 62210017
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

西垣内 泰介  大阪大学, 言語文化部, 講師 (40164545)

研究分担者 上田 雅信  北海道大学, 言語文化部, 助教授 (30133797)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードパラメータ / 論理形式 / WH移動 / 数量表現 / 照応関係
研究概要

本年度は, 自然言語の論理構造が文法構造に最もよく反映されている現象として, いわゆるWH表現を含む構文の問題を取り上げた. 特に, 表層構造では節の先頭にWH表現が現われる英語のような言語と, 文中の項の位置にWH句が自由に現れる日本語のような言語とを対比的に検討し, そのような表層構造の相異がどのような文法上の特性から帰因するのかを議論した. このことは, 生成文法理論の枠組では, 「移動規則」の有無の問題ということになる.
英語などの言語で「移動」が要求されるのは, 究極的には, これらの言語では句表現の内部で「指定部」と「主部」の間の,素性に関する一致が要求される, ということが最も重要な要因として挙げられる.
一方, 日本語などの言語でも「論理形式」のレベルではWH表現が移動を受ける, と考える根拠がある. その根拠の要因となる事項を検討し, 最も重要な要因として, 「スコープ」と「数量調としての意味」の問題が挙げられた.
この研究の基本にあるのは, 「パラメータの理論」, 即ち自然言語の間に見られる差異は, その差異に直接関っている規則そのものの有無に言及するのではなく, その規則の有無を強制的に帰結させるような独立した根拠を, 普遍文法が与える, ある項目に関して, 当該言語がどのような選択をするか, によって説明しようとするものである.
今後の研究としては, 日・英語以外の言語のWH構文, WH構文以外の数量的概念を表す現象について考察して行くつもりである.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西垣内 泰介: Metropolitan Lingistis. 7. 21-32 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 西垣内 泰介: Logical Structure and Linguistic Snucture R.May,J.Huang 編Redel出版社刊(論文集). (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 上田 雅信: Spphia Linguistion. 22/23. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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