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反陽子・原子核反応における中性ストレンヂ粒子生成のダイナミックスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 62212007
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

宮野 和政  新潟大学, 理学部, 助教授 (10011529)

研究分担者 池田 清美  新潟大学, 理学部, 教授 (40011548)
宮田 等  新潟大学, 大学院自然科学研究科, 助手 (80192368)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード中高エネルギー核反応 / 反陽子原子核反応 / ストレンジ粒子生成 / クォークグルオン / プラズマ
研究概要

反陽子3GeV/c, 4GeV/cと原子核(Ta)の反応における中性ストレンヂ粒子(K^0_S,Λ)の生成断面積, 運動量等の測定を行った. 4GeV/c反陽子による反応については, 測定が終り, 解析の結果をPhys,Rev C投稿中である. 3GeV/c反陽子による反応については測定が半ば終った.
解析の結果得られた結論は, (1)Λ生成断面積は, 反陽子3, 4GeV/c両反応ともに, 反陽子・陽子反応にそれのそれぞれ,22倍, 11倍と大きく, 原子核反応ではΛは増殖される. (2)K^0_S生成断面積は, ほぼ幾何学的断面積に等しい. (3)2ストレンヂ粒子生成断面積は, K^0_SΛ対生成が幾何学的断面積に比し大きい. (4)Λ^^-の生成断面積は幾何学的断面積に比し, 非常に小さい. (〜10^<-2>倍) (5)K^0_S, ΛのRapidity分布の中心値から求めた, 重心系(K^0_SはP^^-+3N, ΛはP^^-+13N)で, K^0_S, Λともにθ=90°に対し, 対称な角分布をする. (6)2つのストレンヂ粒子同時生成反応では, それらのストレンヂ粒子間に相関はない. (7)K^0_S, Λの運動エネルギー分布から得られた核温度は, K^0_Sでは120MeV, Λでは90MeVである. (8)核温度から, K^0_Sが先ず蒸発し, 次いでΛが反応核より蒸発する. (9)核温度および, K^0_S, Λの運動学的量の分析からは, クオーク・グルオン・プラズマ状態の生成を積極的に肯定する証拠は得られない.
今後, 残余の泡箱写真の測定を行い, 反陽子・原子核反応の理解を深め, クオーク・グルオン・プラズマ状態など相転移について追及する.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮野 和政: KEK Preprint. 87-160. 1-49 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 宮野 和政: Phys.Rev.C.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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