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硫黄特性活用の光化学プロセスの開発とその精密有機合成への利用

研究課題

研究課題/領域番号 62213005
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

小倉 克之  千葉大学, 工学部, 教授 (60114253)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード硫黄官能基の光化学 / ジチオアセタールS, S-ジオキシド / アルデヒド合成 / メチルチオメチルP-トリルスルホン / MT-スルホン / 電荷移動型増感反応
研究概要

本研究は, 高選択的有機化合物を目指して, 有機光化学の分野の知見を有機硫黄試剤を用いた精密有機合成に導入, 低温かつ中性条件下で遂行できる光化学を活用した硫黄官能基変換法等を開拓し, 新しい光化学に基づいた精密有機合成の分野を構築するものである. 本年度は, ジチオアセタールS, S-ジオキシド硫黄官能基に焦点をあてて研究した結果, 次のような成果を得ることができた.
1.トリデカナールジチオアセタールS, S-ジオキシドの光化学反応
ジチオアセタールS, S-ジオキシドの光化学反応の基礎知見を得るべく, トリデカナールジチオアセタールS, S-ジオキシドの光照射を行った. 硫黄部位にP-トリル基なる紫外線吸収基が存在する場合, ジオキサンー水中254nm光照射で, トリデカナールが収率よく生成した. この新しい光化学反応は, 酸素分子の影響を受けないこと, ベンゾフェノンによる増感を受けず, 電子移動型増感剤である1-(2μメチルアミノ)ナフタレンにより増感されることなどから, スルオニル基硫黄と炭素との結合の異極開裂から開始されていることが明らかになった.
2.ジチオアセタールS, S-ジオキシドの光反応の有機合成への利用
前項のジチオアセタールS, S-ジオキシドのホルジル基への光化学的変換は, 中性ないし塩基性条件下で達成できる. これは, 分子内に酸に不安定な官能基を存するアルデヒドの合成に極めて都合がよく, 例えば5位や2位にテトラヒドロオキシル基やメトキシメトキシル基を有するアルデヒド類の合成が可能となった. また, この光変換反応はケトンジチオアセタールS, S-ジオキシド系にも拡張でき, 酸に不安定な4, 4-(エトレンジオキシ)シクロヘキサノンや5-ベンジルオキシー4-ヒドロキシー3-オキソペンタナールのアセタール誘導体も合成できることも明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小倉 克之: Pure G Applied Chemistry. 59. 1033-1039 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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