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熱および光CVD法により調製された担持金属酸化物触媒を用いる光化学反応

研究課題

研究課題/領域番号 62213015
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

吉田 郷弘  京都大学, 工学部, 教授 (00025933)

研究分担者 金井 宏俶  京都大学, 工学部, 助手 (40026050)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードCVD / 高分散酸化物触媒の調製 / 光化学反応 / 分子軌道計算
研究概要

1.CVD法による担持酸化バナジウム触媒の調製, シリカおよびアルミナを担体とし, バナジウムイソプロポキシドを原料とする熱CVD法によって高分散酸化バナジウム触媒を調製した. バナジウムイソプロポキシドを減圧下で直接担体を入れた反応管へ送入する方法と, 窒素ガスをキァリアーガスとして送入する方法のいずれかによっても, バナジウム原子を3重量%程度まで含む触媒が得られた. この触媒の赤外線, ESR, X線吸収スペクトルを測定し, バナジウムイソプロポキシドが担体表面の水酸基と反応することにより固定化され, 酸化バナジウムは通常の含浸法によって得られる触媒に比べ, 極めて高分散な状態にあることが明らかとなった. 現在光CVD法による調製装置を試作中である.
2.光化学反応 CVD法および含浸法によって調製されたシリカ担持酸化バナジウム触媒によるプロピレンの光酸化反応を行い, アセトン, プロピオンアルデヒドへの選択性については調製法による差は認められないが, 主生物物であるアクロレイン, アセトアルデヒドへの選択性については, 含浸法による触媒ではバナジウム担持量による差はほとんど認められなかったのに対して, CVD法による触媒ではバナジウム担持量の増加に伴い, アクロレインへの選択性の増加とアセトアルデヒドへの選択性の低下が認められた.
3.活性種構造に関する量子化学的研究 シリカおよびアルミナに担持された酸化バナジウムおよび酸化ニオビウムの安定構造をクラスターモデルに対して非経験的分子軌道計算により検討した. その結果, いずれの酸化物もシリカ上ではモノオキソ型が, アルミナ上ではジオキソ型が安定構造であるとの結論が得られた. 担体による安定構造の相違は主として, シリコンとアルミニウム原子と酸素原子との結合強度の差に基づく. 計算で得られた原子間距離は実験値とよい一致を示した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Tanaka: J.Chem.Soc.Chemical Communication. 506-508 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 小林久芳: 8. 186-191 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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