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無背椎動物の神経伝達阻害剤および細胞骨格線維に特異的に作用する化学物質の合成

研究課題

研究課題/領域番号 62214003
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

平間 正博  東北大学, 理学部, 助教授 (30165203)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアバーメクチンの合成研究 / ミルベマイシンの合成研究 / スピロケタール / ヘキサヒドロベンゾフラン構造 / 不斉アルドール縮合
研究概要

アバーメクチンやミルベマイシン類は, 日本産放線菌によって生産された5環性の16員環マクロライドで, 強力な殺虫および抗寄生虫スペクトルを持つ化合物群である. いずれも北半球部には6員環スピロケタール構造を, 南半球にはヘキサヒドロベンゾフラン構造を持つ. アナローグの合成も容易にできるように考慮して, 南北のサブユニットをそれぞれ別個に合成して最後に連結する計画である. 今年度は, 各サブユニットの合成法を確立した.
最も活性の強いアバーメクチンB1aの北半球サブユニットの合成には, 私達が以前開発した酵母によるβ-ケト酸塩の不斉還元を活用した. この方法により高選択的に導入したキラルな2級アルコールの2個の不斉と, アノーメリック効果を利用して, 天然型配置のスピロケタールを得ることができた.
ミルベマイシンα1の北半球サブユニットの合成には, L-リンゴ酸と(R)-2-メチルー3-ヒドロキシプロピオン酸エステルをキラルビルディングブロックとして用いた. スピロケタール鎖状前駆体を酸処理することによって, スピロケタールサブユニットを一挙に構築した. アバーメクチンとミルベマイシンαシリーズに共通の南半球サブユニットのアルドル縮合により4個の不斉を誘導し, 南半球の酸素官能基と不斉, ならびにヘキサヒドロベンゾフラン骨格を高選択的に構築することに成功した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Masahiro Hirama: Tetrahedron Letters. 27. 5281-5284 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiro Hirama: Journal of Organic Chemistry. 53. 706-708 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiro Hirama: Tetrahedron Letters. 29. 1197-1198 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiro Hirama: Bulletin of the Chemical Society of Japan. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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