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有機マグネシウム, 亜鉛化合物の特性を生かした導電性新素材の合成と機能

研究課題

研究課題/領域番号 62215010
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

山本 隆一  東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10016743)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード有機マグネシウム化合物 / 有機亜鉛化合物 / 有機金属錯体 / 導電性新素材 / 2次電池
研究概要

分子内に2個のハロゲンを有するチオフェン誘導体とマグネシウムを反応せしめて生成する有機マグネシウムを遷移金属錯体触媒下にカップリングさせることにより, 主鎖に沿ったπ共役系を有し空気中で安定な導電性新素材を合成した. この導電性新素材は亜鉛-ヨウ素2次電池及びリチウム2次電池用電極材料として使用可能であり, 又酸化により吸収スペクトルを変化させることを応用するエレクトロクロミック材料として使用可能であった. 又この新素材合成をマグネシウムの代わりに亜鉛を用いて行なうことも可能であった. 2, 5-ジブロモピリジンとマグネシウムの反応により生成する有機マグネシウム化合物は, 誘電率の異方性を示す構造を有しかつ耐熱性を有する高分子新素材の個性に適している. ここで見出された結果はニッケルゼロ価錯体を用いる同様の合成にも拡張された. これらの方法によって得られたピリジン環を有する新素材は, 電気化学的に活性であり, n型導電体への電気化学的ドーピングにより黄色から赤紫色へと変色した. 有機亜鉛化合物とチオールの反応により生成する〔Zn(SMe)_2〕n型化合物は加熱によるゾルーゲル法にらり, エレクトロルミネッセンス素材として用いられる硫化亜鉛を与える. この加熱時の反応速度は一次反応速度式によって整理され, 反応の活性化エネルギーは143kJ/molであった. 亜鉛と同族元素であるカドミウムの有機化合物についても同様の硫化物変換反応が見出された.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Yamamoto,M.Zama,M.Hishinuma,and A.Yamamoto: J.Appl.Electrochem.,. 17. 607-612 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Hishinuma,M.Zama,K.Osakada,and T.Yamamoto: Inorg.Chim.Acta. 128. 185-190 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Osakada,and T.Yamamoto: J.Chem.Soc.,Chem.Comm.1117-111 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] E.Kubota,and T.Yamamoto: Jpn.J.Appl.Phys.26. L1601-L160 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yamamoto,T.Ito,and K.Kubota: Chem.Lett.153-154 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 山本隆一: 機能材料. 29. 46-51 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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