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有機ケイ素及び有機典型金属を用いる新電子触媒反応の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62215024
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

鳥居 滋  岡山大学, 工学部, 教授 (70032927)

研究分担者 田中 秀雄  岡山大学, 工学部, 助教授 (60032950)
奥本 寛  岡山大学, 工学部, 助手 (90183251)
井口 勉  岡山大学, 工学部, 教務員 (50168473)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード電解系酸触媒 / 鉛-アルミニウム複合金属レドックス系 / 炭素-炭素結合形成反応 / アリル化反応 / イミンの二量化反応 / アセタールの二量化反応
研究概要

電解系で発生する酸触媒及び複合金属レドックス系で発生する活性典型金属を活用する新しい炭素炭素結合形成反応について研究を行なった.
1)求核性の強いケイ素反応剤とカルボニル化合物又はそのアセタール体との反応に電解酸触媒を活用する新しいカチオン連鎖反応を見出した. まず, 有機ケイ素化合物としてエノールシリルエーテルを用いてカルボニル化合物との反応を行い, 過塩素酸塩を支持塩とする電解系でこの反応が極めて効率よく進行することを見出した. つづいて本電解系を1,2-ビスシロキシアルケン, アリルシラン, シリルシアニドとカルボニル化合物及びアセタールとの反応に適用しそれぞれ効率よく付加体及び置換体を得ることに成功した. また, これらの電解系における酸触媒の発生機構についても検討し, 電解条件を選ぶことにより多様な電解系酸触媒の発生が可能であることを明らかにした.
2)触媒量の鉛を循環使用する新しい電子触媒反応を開発した. 本反応は活性な低原子価鉛の発生及び再生にアルミニウム金属を用いる新しい複合金属レドックス系の反応であり, 単独の金属では見られない興味深い反応を惹起することを明らかにした. カルボニル化合物とポリハロアルカン類との還元的付加反応, アセタールの還元二量化反応, イミンの還元二量化反応等が触媒量の鉛塩とアルミニウムとを作用させる簡便な操作で効率よく進行する. また, イミンとアリルハライドの直接還元カップリング反応もこの複合レドックス系を用いることにより初めて実現している. さらに, 鉛以外の典型金属(Sn, Bi)を用いる同様な反応についても併せて検討し, イミン及びアセタールの還元二量化反応がこれらの典型金属塩とアルミニウムとの複合金属レドレックス系で効率よく進行することを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Sigeru Torii: Tetrahedron Letters. 29. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sigeru Torii: Tetrahedron Letters. 29. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sigeru Torii: Bulletin of the Chemical Society of Japan. 60. 2173-2188 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sigeru Torii: Synthetic Communications. 17. 789-794 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sigeru Torii: Bulletin of the Chemical Society of Japan. 60. 775-776 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sigeru Torii: Chemistry Express. 2. 695-698 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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