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新しいTiプラスミドを用いての植物体内ホルモンの制御

研究課題

研究課題/領域番号 62219010
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関秋田県立農業短期大学

研究代表者

我彦 広悦  秋田県立農業短期大学, 附属生物工学研究所, 助教授 (10191842)

研究分担者 増田 清  秋田県立農業短期大学, 附属生物工学研究所, 助教授 (60157203)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
研究概要

秋田県に存在するクラウンゴールを採取し,その懸濁液を作り選択培地にまいた. 得られた約90種の菌株のうち, 広宿主域を示すものは19種で, これらについてAgrobacteriumに特異的とされる性質を調べた. Biotypeは1, 2, および3であり, Cpine利用能はOctopine型一種で他はすべてNopaline型であった. 各菌株の持つプラスミドの総数は3ないし4で, そのうちTiプラスミドの大きさは約200kbあるいは300kbであった. これらの性質に基づき菌株はポプラから得られたP022, P028, P031, P0201, ナシからはPyTS3, PyTE1, リンゴからはAkE10に代表されるグループに分類できた. 総プラスミドを制限酵素で切断し, 得られたDNA断片について, 既に構造の知られたpTiT37のT-DNAをプローブとしてサザンハイブリダイゼーションを行なった. その結果, 既知のものと同じ大きさのDNA断片および異なる断片にハイブリダイズすることが見出された. さらにこれら異なる断片の大きさもT:プラスミド間で違いが見られた. 全体として植物ホルモン遺伝子を含む領域の構造は保持され, それ以外の部位に違いが見られた. 一つ例外はAkE10であり, ホルモン遺伝子部位も変っていることが示唆された. 次に, 得られた菌株の植物への感染実験を行なった. ペチュニアの茎に菌を植えつけ, 3か月後, ゴール形成を観察した. その結果, P031, P0201, PyTE1, PyTS3では大きなゴールが形成されたのに対し, P022, P028, およびAkE10では小さなゴールしか作らなかった. このような大小のゴール形成, およびホルモンレベルとT-DNAの多様な構造との因果関係を知るためにT-DNAの分離, 改変およびそのクローンを用いての植物の形質転換を行なって行く予定である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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