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脳の可塑性のCa結合蛋白質・リン酸化蛋白質への影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62221007
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

野々村 禎昭  東京大学, 医学部, 教授 (80009993)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード小脳Ca結合蛋白質 / 30Kダルトン蛋白質 / Caオートラジオグラフィー / 酸性蛋白質
研究概要

中枢神経系におけるCaの役割は最近注目されている. 特に可塑性との関連についてはCa結合蛋白質, リン酸化蛋白質の存在様式と結びつけられる可能性がある. しかしカルモジエリン(CM), S-100蛋白を除いてはあまり研究が行われていない. 我々はすでに小脳でいわゆるビタミンD依存性Ca結合蛋白質の精製とその一次配列を決定したが, その時30KダルトンのCa結合性蛋白質をCaオートラジオグラフィーで認めたのでその精製にとりくんだ.
牛小脳をEGTA存在下低イオン強度下で抽出し, 硫安分画で70%飽和から100%飽和分画をとる. ついて陰イオン交換カラムでCaオートラジオグラフィーを参考にしつつイオン強度で流出させるとCMよりさらに高イオン強度で流出される蛋白質があった. しかしこの分画は多量の核酸を含んでおり, DNAseで分解されず, RNAseで分解されるのでRNAであることがわかった. この後HPLCゲル濾過すると30Kダルトンの蛋白質が精製された. 内在性テロシンのCa依存性を調べると半位置で3×10^<-6>Mであった. さらにいわゆる28KダルトンのビタミンD依存性Ca結合蛋白質と比較すると上記の変化もSDSPAGEの位置, Ca有無による変化, 全てで異っている. 28Kの抗体で免疫転写法で染めても染まらない. さらに塩酸加水分解によるアミノ酸組成を調べてみると, この30K蛋白質はロイシン, グルタミンーグルタミン酸, アスパラギンーアスパラギン酸の異常に多い特殊な酸性Ca結合蛋白質であることがわかった. 現在抗体を作製中であり小脳中の局在決定を行い, さらに部分アミノ酸配列からオリゴヌクレオタイドプローブを作製し, cDNAクローニング, 遺伝子クローニングを行っていく予定である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Kurokawa & Y.Nonomura: Journal of Biochemistry. 103. 8-10 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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