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魚類網膜の色光情報処理機構における可塑性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62221014
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関金沢大学

研究代表者

根岸 晃六  金沢大学, 医学部, 教授 (00019572)

研究分担者 菅原 清  金沢大学, 医学部, 助手 (60019586)
加藤 聖  金沢大学, 医学部, 助教授 (10019614)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード免疫組織化学 / ポリペプチド性細胞 / チロシン・ハイドロキラーゼ含有細胞 / 鯉網膜 / 神経性トキシン / 成長 / 再生 / 単色光照射下飼育
研究概要

魚類の網膜は辺縁帯に存在する芽細胞から新生細胞が分裂付加し, 伸展を伴いながら成長を生涯継続する. そこで幼若鯉を赤, 緑, 青の単色光下に長期間飼育し, 色光感受性の変化を, 網膜各種細胞の電気活動のスペクトル反応を指標として検索する一方, 組織学的に細胞構築や特殊アマクリンおよび節細胞の形態的変化や脱落の有無を調べることが本研究の目的である. 本年度初頭, 単色光照明装置(三双製作所, 特注)と3個の飼育水槽を別途購入して, これらを連結した水流循環系を取り付けた. 3水槽はそれぞれの単色光のみを遮断分離し, その他の飼育条件を同一に保ち, 各単色光の水面上での照度を100Luxに調節した. 照射は12時間の明暗サイクルで施行している. 7月より体長9〜10cmの幼若鯉を3水槽に分配して飼育を開始. 現在14〜15cmに成長している.
別に, 本実験の基盤としての網膜成長と再生過程を把握しておくため, 幼若鯉の眼球内に特殊な神経毒(6-OHDA, 5, 7DHT, kainate)または代謝毒(ouabain)を注射投与し, 数カ月間に亘る成長の後で, 再生網膜におけるアマクリンおよび網状層間細胞の形態的変化を, 免疫組織化学法および[^3H]チミジンによるオートラジオグラフ法で検索した. 眼球内に投与したouabain(0.03μg/eye), kainate(1μg)と6-OHDA(20μg)は数日して完全または不完全な神経性網膜の破壊変性を惹起し, 2・3ヶ月後に再生像が見られた. [^3H]チミジンを取り込んだ分裂細胞が網膜のあらゆる細胞層に散在し, 外顆粒層に存在する, 正常ならば桿体に分化すべき, 芽細胞が, 下方移動をして神経性網膜の各種細胞に分化再生しつゝあることを示した. 免疫組織学的にはチロジン・ハイドロキラーゼと2種のペプチド含有細胞の胞体と樹状突起の層分布にかなりの異常が見出された. 魚類網膜細胞の可塑性の一端を示すものであろう.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Negishi,K. et al.: Dev.Brain Res.33. 67-79 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Negishi,K. et al.: Neurosci.Res.ママ. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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