• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ニューロテンシン作動性回路の形成とその可塑性

研究課題

研究課題/領域番号 62221022
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

遠山 正彌  大阪大学, 医学部, 教授 (40028593)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードニューロテンシン / In situ hybridization法 / mRNA / エンケファリン遺伝子発現
研究概要

一部の神経系においてはニューロテンシン(NT)及びそのリセプターが個体発生の過程で一過性に発現することを我々は免疫組織化学やオートラジオグラフィーを用いて明らかにしてきた. このことはNTが神経活性物質としての役割以外の機能をも有することを意味する. 神経組織におけるNTの機能を解析する上で個々のNTニューロンにおける遺伝子発現の形態学的, 個体発生学的検討が次のステップとして必要とされる. しかしNTのアミノ酸配列をコードしているmRNAに対する相補的DNA(cDNA)のクローニングは最近行なわれたばかりであり, cDNA或いは合成プローブを用いての遺伝子発現の検討には若干の時間を必要とする. そこで本研究はNTの遺伝子発現と極めて類似するオピオイドペプタイドの遺伝子発現の形態学的検討を試み, NTの解析への一助とした.
本研究ではプロエンケファリン(PTTA遺伝子をモデルとして取り上げた. 6個のメチオニンエンケファリンと1個のロイシンエンケファリンのコーディング部位を持つPPTAmRNAの発現をinsitu hybridization法によって検討した. 線条体, 視床下部腹内側核, 乳頭体, 室傍核, 嗅隆起, 扁桃体中心核等にPPTA遺伝子発現を示す細胞が多数認められ, その分布はエンケファリン含有細胞の分布と一致する. 次に個体発生学的に検討すると扁桃体中心核は他の脳組織と異なり胎生中後期より成熟個体まで大量のmRNA発現を示す. このように扁桃体中心核で線維連絡が十分確立する以前にエンケファリンの高い合成能力が扁桃体中心核で認められることは, この部のエンケファリンが神経組織の形成に何らかの重要な役割を担っていることを示唆する.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Yamano,M.: Brain reseach. 408. 22-30 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Shinoda,K.: Brain Research. 409. 181-186 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuyama,T.: Brain Research. 418. 325-333 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyama,H.: J.Chem.Neuroanatomy.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Noguchi,K.: Molecular Brain Research.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] P.C.Emson,: "Progress in Brain Research.Vol.66" Elsevier, (1986)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 遠山正彌: "化学的神経機能解剖学" 厚生社, 700 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi