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中枢神経系血管発生因子のin nitroにおける検索

研究課題

研究課題/領域番号 62222004
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

江藤 一博  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30014161)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード血管形成 / 哺乳類全胚培養 / 卵黄嚢血管
研究概要

血管新生因子の検索には, 従来よりハムスター頬袋法やラット角膜法などのin vivoアッセイ系が用いられている. しかしながら, 哺乳類胎仔の血管発生については適当なアッセイ系がないために, 血管発生因子の検索は現在までのところは殆ど行われていない. われわれは哺乳類の前胚培養法を確立して, 顔面形態形成や中枢神経系の血管発生の研究にこれを用いてきた. この方法により, 哺乳類胎仔の発生段階を正確に観察できると共に, 胎仔に実験的操作を加えることも可能である. 一方, 血管発生ということからみると, 胎仔を取り巻く卵黄嚢の血管発生は培養下でこれを直接観察し続けることができることや, 血管発生と胎仔代謝の関係を培養下で実験的に調べることができるなど, 血管発生に関する研究上きわめて有利な点を持っている.
PGE_2は生体内で冠動脈の収縮・弛緩作用など種々の生理活性作用を持つとともに, 胎仔に対して催奇形作用もあると報告されているが, その作用機序については明確でない. そこで卵黄嚢の血管形成と胎仔代謝に対するPGE_2の作用について知るために, 胎齢11日(卵黄嚢血管形成が始まる時期)のラット胎仔を卵黄嚢をつけたまま対外に取り出し, 培養下でPGE_2(1〜10μg/ml)を作用させてみた. その結果, 処理群の卵黄嚢表面の動脈におよそ40〜50%の収縮がみられ, また胎仔咽頭部大動脈にもおよそ50%の収縮がみられた. 一方, 培養後の処理群胎仔に口唇裂などの奇形が観察された. 以上の結果は, 卵黄嚢血管形成と血液循環が胎仔代謝と密接な関連していることを示唆するものである. 現在さらにその詳細について検討中である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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