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血管スパスムにおけるCaイオン動態と役割:受容体作動性Caイオンチャンネル

研究課題

研究課題/領域番号 62222010
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

藤原 元始  京都大学, 医学部, 教授 (90025536)

研究分担者 三輪 聡一  京都大学, 医学部, 助手 (40157706)
谷口 隆之  京都大学, 医学部, 講師 (10111957)
成宮 周  京都大学, 医学部, 助教授 (70144350)
倉橋 和義  京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助教授 (10025653)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード脈動脈 / 受容体作動性Caチャンネル
研究概要

イヌ脳動脈の内皮細胞正常標本と内皮細胞除去標本についてCa^2-free, EGTA含有栄養液へのCa^<2+>添加による収縮反応を比較すると, 内皮細胞正常標本のCa^<2+>収縮反応が, 内皮細胞除去標本のCa^<2+>収縮反応に比し著明に大であった. また, 両標本におけるnifedipine抵抗性について検討した結果, 内皮細胞正常標本のCa^<2+>収縮反応はnifedipine抵抗性の部分が残存したが(ROC), 内皮細胞除去標本では殆ど消失した. 一方, 冠動脈ではCa^<2+>-free, EGTA含有栄養液に置換し, Ca^<2+>添加しても殆ど収縮反応を示さなかった. これらのことから, 内皮細胞正常脳動脈において, EDCFにより, 活性化されるROC性筋緊張のあること, 一方冠動脈にはそれがないことが示された. 次に, 脳動脈EDCFがTXA_2様物質であろうことが示されていることから, 内皮細胞除去標本を用いて, TXA_2の類縁体であるSTA_2によるROC収縮反応に対するnitroglycerinの効果を, 脳動脈および冠動脈において検討した. その結果, 脳動脈のSTA_2によるROC収縮反応は, ウサギ耳動脈と同様nitroglycerin抵抗性であった. 一方, 冠動脈のROC収縮反応はnitroglycerinに感受性であった.
以上, 脳動脈は冠動脈と異なり, 内皮細胞依存性の筋緊張を有すること, この緊張の一部に内皮細胞由来TXA_2様物質によるROC収縮の関与することが示された. さらに, 脳動脈のSTA_2によるROC収縮は, 冠動脈のそれに比しnitroglycerinに抵抗性であることが示された. これらのことから, 脳動脈には, 冠動脈と異なり, nifedipineに抵抗性およびnitroglycerin抵抗性のCa^<2+>動員機構のあることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Usui,H.: Japan.J.Pharmacol.44. 228-231 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Akimoto,Y.: Japan.J.Pharmacol.44. 566-509 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Shirahase,H.: J.Cardiovasc. Pharmacol.10. 517-522 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Shirahase,H.: Life Sciences.42. 437-445 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Usui,H.: "Endothelium-dependent vasoactivation of the canine cerebral artery by cerebrospinal fluid obtained from patients who had suffered a subarachonoid hemorrhage." 11 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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