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血管平滑筋の神経液性統御機構

研究課題

研究課題/領域番号 62222016
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

遠山 正彌  大阪大学, 医学部, 教授 (40028593)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード上頚神経節 / 副腎皮質ホルモン分泌因子 / 交感神経 / アドレノリセプター / 免疫組織化学
研究概要

(1)上頸神経節による統御機構の解析
免疫組織化学的検索によりラット上頸神経節に副腎皮質ホルモン分泌因子(CRF)含有線維が存在することを見い出した. この線維は上頸神経節への入力を遮断すると消失することより, 脊髄側角由来の節前線維と考えられる. 次にCKF含有線維が血管統御の主役である交感神経節後ニューロンに直接の支配を及ぼすか否かを免疫電顕を用いて検討した. まず電顕的にはCRF線維は小型小胞を多数含む終末として同定され, 光顕的観察により示唆された節前ニューロン由来との考えを支持する結果を得た. これらのCRF線維の多くは外套細胞の細胞質に免疫陰性の終末と共に存在するが, 一部は主細胞の細胞体, 或いは樹状突起の起始部にシナプスを形成して終る. また二重染色法によりこの主細胞はカテコールアミンの合成酵素であるチロシン水酸化酵素を含むことが明らかとなった. 以上の結果により上頸神経節のCRF線維は節前線維由来で血管統御の主役の一つであるカテコールアミンを含有する主細胞に直接の統御を及ぼしていることが証明された.
(2)受容体の分布
アドレノリセプターの血管壁内局在のスクリーニングとしてβアドレノリセプター抗体を用いて脳内分布を検討した. βアドレノリセプターは前脳, 間脳では大脳皮質錐体細胞, 海馬錐体細胞, 視床下部では腹内側核や視交叉上核を除く全域に分布するか視床では外側及び内側膝状体, 手網核, 室傍核以外には殆んど認められない. 線条体もβアドレノリセプターを欠く, 下位脳幹でも豊富に分布し聴覚領域, 小脳関連領域, 脚傍核, 脈落叢では特に豊富である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] A.Wanaka: Experimental Brain Research. 65. 691-694 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] A.Wanaka: cellular and Molecular biology. 33. 201-209 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Matsuyama: Brain Research. 418. 325-333 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] A.Wanaka: Brain Research. 435. 91-96 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T.Araki: Neuroscience. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] A.Wanaka: Submitted to Neuroscience.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 遠山 正彌: "化学的神経機能解剖学" 厚生社, 700 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] "血管れん縮" アカデミックプレス, (1968)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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