研究課題/領域番号 |
62300014
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
奥 彬 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (50027885)
|
研究分担者 |
原田 俊郎 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (30135628)
藤本 博 京都大学, 工学部, 助教授 (40026068)
長尾 善光 京都大学, 化学研究所, 助教授 (40027074)
村橋 俊一 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60029436)
富岡 秀雄 三重大学, 工学部, 教授 (20024599)
IWAMURA Hiizu Faculty of Science, Professor, Univ. Tokyo (10011496)
ISHIKAWA Mitsuo Faculty of Engineering, Professor, Hiroshima Univ. (20025985)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1988年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
|
キーワード | カルベン / カルベノイド / シリレン / ナイトレン / ポリシラン / スピン整列 / 有機磁性体 / 有機合成 / スピン多重度 / 有機合成反応 / 二原子価欠損型反応性中間体 |
研究概要 |
62、3両年度にわたる研究成果は毎年開催された公開研究発表会での討論を通して検討評価された。22名の研究分担者は研究課題の性格に基づき3つの分科会に分けられ、その研究活動の一部を示すと次のとうりであった。 分科会1「カルベン、ナイトレン、シリレンの電子構造に基づく物性の基礎的研究」.分子内、分子間磁性的相互作用をポリカルベンのESRを通じて解析する方法の提唱(菅原)、ポリカルベンにおける高次のスピン多重度整列を、ポルフィリン骨格を有するカルベンにおいて実現(岩村)、最小限の軌道相互作用を用いて、m値とカルベン反応性との関係をモデル化して考察する方法を提唱(藤本)。 分科会2「カルベン、カルベノイドの特質を利用した高選択的合成反応の開発と有機合成への応用」.アート型銅メチリデンカルベノイドを用いた環状多量化反応による特異機能構造を持った新共役系の合成方法(伊与田)、新規カルベノイジのアート型亜鉛カルベノイド合成法の発見とそれを用いた立体選択的アルキル化反応、ビスマスイリドとアルキル等の反応で、銅触媒によりカルベン中間体を経由する反応(鈴木)、立体選択的オレフィン合成試薬としてのgem-ジメタル反応剤のジクロム化合物の発見(内本)。 分科会3「シリレン、ナイトレンの新規反応性の開発と機能性材料開発への応用」.ジアゾメタンの新規反応性であるナイトレン型1、1-付加反応の発見とヘテロ環合成への応用(宮仕)、小員環ホモポリシラン光分解法の良好なシリレン発生法としての利用法。 以上のように分担者が所期の目的を挙げたことを確認し、さらなる研究発展にはこの組織的勉強、研究の会を継続的に持つことが重要であることを再認識した。
|