研究課題/領域番号 |
62301007
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
倫理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 正英 東京大学, 文学部, 教授 (90083708)
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研究分担者 |
菅野 覚明 東京大学, 文学部, 助手 (70186170)
黒住 真 東京理科大学, 工学部, 講師 (00153411)
西村 道一 茨城大学, 人文学部, 助教授 (30114599)
高島 元洋 お茶の水女子大学, 教育学部, 助教授 (90127770)
相良 亨 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (00011263)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 日本倫理思想史 / 基礎範疇 / 儒学 / 伊藤仁斎 / 道 / 天 / 理 / 自然 |
研究概要 |
この研究は、日本人の倫理思想を分析するのに必要な基礎的範疇を整理し、今後の思想史研究の方法的基盤を整備するとともに、テキスト解釈と、倫理学・倫理思想史の体系的考察とをいかに有機的に結合させていくかを検討したものである。研究は、基礎範疇の分類・整理、基本テキストの綿密な解釈、及び基礎資料データの効率的処理方法の追求、の3つの相互連関のもとに実施された。 1.基礎範疇そのものの研究としては、まず重要な思想文献を幅広く収集・解読して、そのテキストにおける主要な概念を取り出し、概念内容を分析して、分類整理を試みた。あわせて、従来の倫理思想史研究で用いられてきた説明のための方法的概念を収集・吟味した。さらに、これらを総合して、日本倫理思想史の体系的考察に必要な範疇の分類表を作成した。(成果報告書参照) 2.解釈研究においては、各分担者がそれぞれの領域において、関心対象となった基礎的範疇をテーマとして、具体的テキストに即した研究を行った。これは研究会の場で共同の討議を経た上で、各自が論文等の形で成果を公表した。竹内整一の著書「自己超越の思想」、相良亨の著書「日本の思想」などがそれである。(業績一覧参照) 3.データ処理については、各自基本テキストや文献一覧等を可能な限り入力し、将来に備えて蓄積を行った。とくに、伊藤仁斎の「日札」については、範疇研究・テキスト解釈とデータ処理の有機的結合法を追求するモデルケースとしてとりあげ、パソコン上でのデータ処理の思想史研究への応用を模索し、本文校訂・索引作成などの実証を行った。成果の一部は、成果報告書にて公表した。また原本はディスク上のデータとして保存し、将来の修正・追加に備えてある。
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