研究課題/領域番号 |
62301024
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
林 雅孝 山口大学, 教養部, 教授 (10100249)
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研究分担者 |
大橋 薫 明治学院大学, 社会学部, 教授 (90062067)
内海 洋一 九州産業大学, 教養部, 教授 (30123780)
田代 栄二 西南女学院短期大学, 教授 (20085674)
片岡 徳雄 広島大学, 教育学部, 教授 (80033687)
八木 佐市 広島経済大学, 経済学部(前広大教授), 教授 (70033719)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 市民生活と地域文化 / 地域の生態学的構造 / 瀬戸内開発と地方都市の活性化 / 部落産業 / 同和地区生徒の進学率 / 広島原爆養護ホ-ム / 学生文化 / 在宅老人の住宅事情 / 都市発展の歴史過程(軍事〜平和、中〜大都市) / 大都市と衛星都市ーその都市病理との関連ー / 都市病理関与者の属性変化 / 暴力団 / 麻薬等と都市病理の各種重複関連 / 被爆者問題 / 敗戦からの立直りの地域差 / 敗戦前との脉絡 / 人口移動の構造 / 断酒会 / 未婚の母と養護問題 / 総合選抜 / 福島文庫 |
研究概要 |
第三年度の研究は、各研究分担者の分担部分のまとめ(補完調査を含む)とまた組織としてのまとめを中心とする。このために8月5〜7日の間、広島において、全員参加による総括の研修合宿を行った。また、3年間の研究成果をまとめた概要の冊子を作成した(平成2年3月文部省提出)。 こうした活動を通じて、「戦前と戦後を結んだ市民生活の分析に地域文化の基底的特性がある」こと、また、そうした事の理解のためにも「地理的基盤の考察こそ眞の基礎構造」である事が、プロジェクト全員に強く認識された。 世界史的破壊と荒廃(1945)、また、類例を見ない復興、建設、成長(1980政令指定都市)--この間において、「広島平和記念都市」を世界に宣言(1949)--そして、それは非常な成功を収めた都市成長であった。だが、その背後に、裏面に、水面下に大変な都市病理(の萠芽)が存在している。経済発展の型相、人口流動の態様、アルコ-ル依存、薬物依存、犯罪等等の問題行動、原爆被爆者の家族問題、離婚、老人家族等等の家族問題、旧文理大・高師の系譜を引く西の中心に於ける教育問題(総合選抜制度、塾の繁栄)、戦後から最近までの広島の交通問題、住宅問題等等の各局面において誠に油断のならない現象が数多いことが、プロジェクト全員によって、その因果構造とともに強く認識された。その大凡は、提出の概要冊子に述べられている。 尚62〜平成元年の3年間における具体的成果を総合すると、論文等17、口頭発表20(全国学会11、地方学会9)、著書2及び概要冊子(全員によるもの)1である(24名の中、現在までの判明分のみ)。(付言すれば、今秋別途に、全員によって学術書1冊を刊行の予定である)。
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