研究課題/領域番号 |
62301027
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
佐久間 孝正 (佐々間 孝正) 東京女子大学, 文理学部, 教授 (80004117)
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研究分担者 |
北村 寧 福島大学, 行政社会学部, 教授 (10097454)
藤山 喜夫 (藤山 嘉夫) 横浜市立大学, 商学部, 助教授 (60156916)
湯田 勝 福島大学, 行政社会学部, 助教授 (10100984)
中山 伸樹 東洋大学, 社会学部, 助教授 (60180436)
小山 陽一 静岡大学, 人文学部, 教授 (20066608)
伊坂 青司 神奈川大学, 外国語学部, 助教授 (30175195)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | イエ社会 / 間人主義 / リゾーム型 / ソフト、ミックス / 比較文化のパラダイム / 生活保守主義 / 日本型経営 / 東洋思想 / ウジ社会 / イエ社会のサイクル / 脱工業社会 / 時間論 / 人格化 / 非人格化 / 物象化 / 西欧中心史観 / 文化類型 / 日本型経営システム |
研究概要 |
われわれの研究課題は、日本文化の特殊性と普遍性を明らかにしつつ、日本近代化の秘密なり、現在の日本社会の位置を国際社会の中に正しく認識することにある。この課題に迫るため、われわれは次の三つの分野に大別して論じることにした。一つは、消費社会の自我研究グループ。二つは、ソフト/ミックス研究グループ。三つは、「文明としてのイエ社会、研究グループである。 一は、山崎の主張が典型で、ベルが大衆消費社会では物の希少性は克服可能だが、時間の希少性までは乗りこえられないとしたのを、消費社会の美学ともいえる。時をおしみなく浪費する自我に時の希少性克服も可能とみている。しかし、山崎の時の浪費の具体的な形とは、茶の湯やサロン文化にひたることであるが、そうである以上、これらはまだ大衆のものではありえず、よって大衆にとって時の希少性克服は依然不可能であろう。 二は、日本経済の強さを日本社会の個人主義やリゾーム型構造、ホロン社会の中にみているが、結論的にいえばこれらはいずれも人類社会に普遍的なものであって日本特有のものではない。 三は、日本の歴史を古代から現代まで「イエ型組織」原則の転回過程として明らかにしたほとんど最初の体系的産物である。しかし今後のたどるべき方向性に関しては、多くのあいまいな点を残している。
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