研究課題/領域番号 |
62301030
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
竹田 正直 北海道大学, 教育学部, 教授 (80000636)
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研究分担者 |
桑原 清 北海道教育大学, 札幌分校, 講師 (00178154)
所 伸一 北海道大学, 教育学部, 助手 (50133682)
福田 誠治 都留文科大学, 文学部, 助教授 (30128631)
関 啓子 一橋大学, 社会学部, 助教授 (20107155)
池田 貞雄 和光大学, 人文学部, 教授 (20100399)
塚本 智宏 日本学術振興会, 特別研究員 (20183866)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1988年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | ロシア・ソビエト教育史 / ロシア・ソビエトにおける児童観 / ロシア・ソビエトにおける宗教教育 / ソビエトにおける1920年代末から1930年代初めの教育 / ペレストロイカと教育改革 / ソビエトにおける教育改革 / ソビエトにおける児童観 / ソビエトにおける教育学論争 / 子どもの全面発達 |
研究概要 |
本研究の目的は、19世紀末のロシアから今日までの、「ソビエトにおける教育改革と児童観の変遷」について研究することである。 本研究では、教育改革を(1)十月革命前後、(2)1920年代末から1930年代初め、(3)第二次世界大戦後に分けて、また、児童観は、(1)教育政策における児童観、(2)教育実践における児童観、(3)教育理論における児童観、に分けて分析した。 研究史料にかんしては、日本とソ連邦、及び西ヨーロッパで収集した文献資料を用いたことはいうまでもないが、さらに、かつて幼年時代をロシアで生活し現在日本に住んでいるロシア人からのききとり調査による資料をも活用した。 われわれの研究によって、児童観をめぐる対立が宗教教育改革(「神の法」教科の改革)にかんするツァーリ教育者の対立や自由教育論をめぐる対立をもたらしていたことを明らかにした。また、ソビエト政権の下での1918年1月20日の布告で教育改革の一つとして「神の法」教授が禁止されたにも拘らず、ききとり調査では、1920年まで「神の法」教科が存続したことを解明した。 また、1920年代末からの教育改革では、学校の強制的普及政策のもつ矛盾や教育学論争、児童自治論争、心理学論争の解明を行った。 第二次世界大戦後については、後期中等教育をめぐる「普通」「職業」「専門」教育の総合と分化をめぐる教育改革の基底に児童観、発達観の差異を析出した。さらにペレストロイカの下での教育史研究の新動向を解析した。 今後は様々の問題や矛盾が明らかとなったロシア・ソビエトの教育を「学校の再生」を核にいかに再統合するかをペレストロイカの歴史とからませ研究することを課題としたい。
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